不許可写真

￥945

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[不許可写真/¥945]

[草森紳一(著)/文藝春秋 (2008/08)]

[163p/978-4-16-660652-8]

[大本営発表、従軍慰安婦、捕虜、戦争、自殺、]

[文春新書 652][初図][123]

本書で草森氏は
「私は皮肉な情報の悪魔にたばかれた道化である」
と語っている。本書の位置づけはこの言葉に
尽きていると思う。

本書に興味を持ったのはそのタイトルからだ。
不許可写真？ってことは時代を経た
発禁写真かな。だとすると殺人の被害者とか
裸かな。エログロ？気になるな。

他の草森氏の著作から判断して、
５００ページを越える膨大な問題写真を
想像したが、期待はある意味裏切られた。
これは普通のエッセイだな。ただ、その対象に
戦時下で大本営から許可にならなかった
写真を使っているというだけだ。
なのでここの写真についての裏取りなどは
一切していない。だから、本書に関して
ここの写真の選択の是非を問うのは
意味がない。

まあ彼なりの鋭い考察を楽しむと言う
読み方が正しい楽しみ方だな。