[岡野友彦(著)/講談社 (2003/11)]
[237p/4-06-149690-5]
[源氏長者、征夷大将軍、藤原、姓、苗字、清和源氏、武家源氏、公家源氏、平氏、千1521]
[講談社現代新書 1690][初図][113]
一度読んでピンと来ず、2度読みしてみた。
源氏と言うと、大抵の場合、鎌倉幕府の
源氏を思い浮かべるが、この本で扱う
源氏はもっと範囲が広い。
源氏というのは鎌倉幕府を開いた
清和源氏のみを指す訳ではなく、
皇室から姓を頂いて皇室を離れた
者に与えられる一般的な名称とのことだ。
なので、源氏と名のつく家は古来より
かなりある。清和源氏もそのうちの
一つに過ぎない訳だ。ちなみに平氏も
ほぼ似たような位置付けのようだ。
こうした、準皇族的な位置づけの源氏が
歴史の中で果たした役割について
本書は詳しい。とりわけ全ての源氏の
長となる源氏長者という称号?を
将軍がある意味権威付けとして
用いようとした経緯が興味深い。
なお、本書では日本国王として天皇、
征夷大将軍、源氏長者などを
合わせて取り上げられている。
正剛君の言及はここに