- 立花隆先生、かなりヘンですよ―「教養のない東大生」からの挑戦状! (宝島社文庫)/宝島社
- ¥720
- Amazon.co.jp
[谷田和一郎(著) /宝島社 (2007/9/7)]
[286p/978-4896915808][ニューサイエンス、知の巨人、ウソ、知識不足、臨死体験、環境ホルモン、遺伝子組み換え商品]
[宝島社文庫 276][図初][090]
立花隆の本を読んだことはほとんどない。
なので、立花隆は、ロッキード事件の
田中角栄の金権追求の立役者としての
イメージしかない。
ただ、読書家である事は知っていた。
なので、以前彼の読書遍歴を綴ったような
書籍を3冊ほど読んだ。失望した。
なんていうのかな、立花氏は
自分が読んできた書籍、資料の数を
自慢するんだが、その質については
あまり言及しないんだよな。
フィクションはつまらないから
読まない、なんて事も言っている。
面白い小説を見つける事、小説の中から
面白い部分を見つけ出す事が苦手
なのかなとも思った。
それと、書籍や資料の著者達への
配慮、尊敬の念が皆無なのも気になった。
自分が世の中で一番巧みな物書きとでも
思っているのかもしれない。
一方、私は松岡正剛が好きだ。
彼の話を聞いていると一つの
話をきっかけに他の本が様々に
つながりあい宇宙を築いて行く感じ。
彼の指先から無限の彼方に広がる
蜘蛛の巣が張り巡らせられる感じかな。
一方立花氏については全てが
彼の体の中におさまってるな。
きっとどこかの段階から
巨匠として祭り上げられ
原稿をチェックしてくれる
人がいなくなったんだろう。
自然科学の知識って大切だから、
なおさら思いこみで勝手な事を
書き綴る彼の姿勢は残念だ。
立花隆については最新の
書籍に関する本も読んでみよう。
かすかな期待を込めて。