ユーザーイリュージョン―意識という幻想/紀伊國屋書店
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読み終わった今も、頭の中をなぞが
渦巻いている。この本はなんなんだろう?

ユーザーイリュージョンと言う言葉は
マッキントッシュが世に出たほぼ30年前、
コンピュータ上のデスクトップメタファを
表す言葉だった。当時としては革新的な
ユーザインタフェースだった訳だ。

一方で本書では、都筑先生のブルーバックスで
おなじみのマックスウェルの悪魔とか、
ゼノンのパラドックスとか、ゲーデルの
不完全性定理、チューリングの停止性問題と
様々な話題に縦横無尽に切り込む。

ところが本書の中心的な話題は、人は
意識をどうやって確立したかという
哲学的な問いである。このベースになるのは
外的刺激があって、それに対して人間が
反応するまで実は0.5秒という予想外に
長い時間がかかる事実である。
さらに言うと、人間がセンサのような
入力系から得られる膨大な情報を
ほとんど活用することなくほとんど
捨てて、アウトプットとしては
僅か数10ビットの情報量に
還元されてしまうと言う事実だ。

本筋と、主題となるテーマとのあいだの
有機的な相関が得られないまま、読了
してしまったので、結局何が言いたかったのか
頭の中にはクエスチョンマークが何個も
浮かんでいる。

実力不足かな(^_^;)

数年経ったらまた挑戦しよう(^_^)