ヒッグス粒子の謎(祥伝社新書290)/祥伝社
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若い頃は、大なり小なり人生に限りがあること
など無視して行動するものだ。
今にして思うと実にもったいない。
せっかく志望の大学に入り、志望の学科に進んだのに
そのあとを無駄に過ごしてしまった。
実にもったいない。6年も大学にいて、修士までいって
結局のところ頭の中に理論物理の「り」の字すら残ってない。

ビオサバールの法則をそのまま覚えたものの、
意味を熟考することもない。授業に出てきた微分方程式も
単に与えられたものとしてだけ捉え、その意味を
考察することもない。

そうそう、素粒子に質量があること、
このことに疑問すら抱かない。
だめだよねこんなことぢゃ。

世界が世界であるためには物質が形成されなければ
ならない。そのためには質量がいるよね。
そのキーになるのがヒッグス粒子ってわけだ。

本書では、200ページという限られたページのなかで
著者は大変苦労して、その意義を書き記そうとしている。
でも無理だよね。物理って式を追ってみないと現象を
イメージできないものね。

正剛さんのページにある関連文書を読んでみようかな。
いや、必ず読もう。