
かつて全作読破を目指して頓挫した千夜千冊。
心機一転、あらためて読んでみよう。
1回目は文字通り第1夜の「雪」。
この本は感慨深い。科学の本のようであり、夢の本のようであり、
不思議な魅力にあふれている。まぁ結局はこの本の最後の1文に
とどめを刺すんだろうな。
「雪の結晶は、天から送られた手紙であるということが出来る。
そしてその中の文句は結晶の形及び模様という
暗号で書かれているのである。その暗号を読みとく仕事が
即ち人工雪の研究であるということも出来るのである。」
本書では暗号を読み特に至っていない。出来たことは人工的に
雪を作れたこと位か。ただ、雪の結晶は6角形だと思っていたが
それがとんでもない間違いであることをこの本は教えてくれる。
実際、いろんな形の結晶があるんだね。
冒頭で、雪害に対する記述が延々あるところは多少びっくりする。
このあたり、読者が雪に対して甘い先入観を抱かないような
筆者の心遣いなんだろうなぁ。真面目だよね。
正剛先生のコメントはこんなかんじ