金枝篇 (3) (岩波文庫)/岩波書店
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[フレイザー 永橋 卓介   岩波書店; 改版 (1967/01)]
[300p/978-4003421635]

[ミトラ神、オシーリス、イーシス、アドーニス、アッティス、穀物霊、穀物紳、デーメーテール、千1199]

[岩波文庫 34-216-3][初図][021]

金枝篇、最後の5巻から2つ戻って第3巻を読んでみた。
ここで先ず中心になったのはアドーニス、アッティス、
オシーリスといった起源を神話に持つ男達に
まつわる祭りや風俗の様子だ。
このいずれもが死と再生を表していることが分かる。
アドーニスを気取って、アドリアン・アドニスと名乗る
プロレスラー(既に故人)がいたことをふと思い出した。

一方、作物の収穫を祈願する数々の風習、
その中にも秋の収穫、春の発芽と、
死と再生のイメージが脈々と受け継がれていることが分かる。
特に収穫の最後の一穫りを取っておいてそれを
動物に見立てて行なう数々の風習が実に興味深い。
これを穀物霊というが、これを実際の動物で行なう場合、
更に人間の人身御供を使う場合もあるとのこと。

人間の考えること、やることの驚くほどの
共通性に驚かされる。

さて、金枝篇も残すところあとは4巻だけになったな。
サクサク読んで終わらせよう。