- 寺田寅彦随筆集 (第3巻) (岩波文庫)/岩波書店
- ¥693
- Amazon.co.jp[332p/978-4003103739][岩波文庫 緑37-3][初古][006]
[連句、物理、映画、夏目先生、日本語、日本文化]
図書館の「勝手に持ってってちょ」と書かれていた
棚にあった1冊。寺田寅彦先生と言えば
夏目漱石の弟子にして物理学者であるお方。
とりあえずゲットして読んでみた。
うーん、感想は難しい。連句とか俳諧に関しては
ほとんど知らないのでこの当たりはパスかな。
あと、全体を通して日本人、日本語の特異性を
強調しすぎているような気がしたな。そんなに
他の国と変わらん気がするが。
面白かったのは映画に関する記述かな。
普通はただぼんやり見ているだけだが、
一連の流れを持たせストーリ性を出すために
様々な工夫が込められていることを解き明かす
指摘は実に面白かった。ただ、分析するのは
いいが、つくり方のプロセスまで言及する
のは止めた方がいいかも。あとは夏目漱石
先生の思い出がちょっと哀愁を誘う感じで良いかな。
これは第3巻なので、チャンスがあれば他の巻も
読んでみてもいいかな。おしまい。