寺田寅彦随筆集 (第3巻) (岩波文庫)/岩波書店
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[寺田 寅彦 小宮 豊隆   岩波書店; 改版 (1963/01)]
[332p/978-4003103739]

[連句、物理、映画、夏目先生、日本語、日本文化]

[岩波文庫 緑37-3][初古][006]

図書館の「勝手に持ってってちょ」と書かれていた
棚にあった1冊。寺田寅彦先生と言えば
夏目漱石の弟子にして物理学者であるお方。
とりあえずゲットして読んでみた。

うーん、感想は難しい。連句とか俳諧に関しては
ほとんど知らないのでこの当たりはパスかな。
あと、全体を通して日本人、日本語の特異性を
強調しすぎているような気がしたな。そんなに
他の国と変わらん気がするが。

面白かったのは映画に関する記述かな。
普通はただぼんやり見ているだけだが、
一連の流れを持たせストーリ性を出すために
様々な工夫が込められていることを解き明かす
指摘は実に面白かった。ただ、分析するのは
いいが、つくり方のプロセスまで言及する
のは止めた方がいいかも。あとは夏目漱石
先生の思い出がちょっと哀愁を誘う感じで良いかな。

これは第3巻なので、チャンスがあれば他の巻も
読んでみてもいいかな。おしまい。