泥棒日記 (新潮文庫)/新潮社
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[ジャン ジュネ 朝吹 三吉  新潮社; 改版 (1968/01)]
[426p/978-4102119013]

[犯罪者の視点、スティリターノ、窃盗、男色、物乞い、殺人、ゆすり、たかり、美人局、千0346]

[新潮文庫 ジ7 1 1834[初図][005]

解説でも指摘されていたように、これは犯罪の文学ではなく、
文字通り犯罪者の文学だ。ありとあらゆる犯罪に手を染めた
ジャン・ジュネ、犯罪が仕事なのだから、行動にあまり躊躇は
なく淡々と犯罪の全貌が語られる。唯一彼の関心事は人間関係
だけのようだ。物語の中心は彼が日常的に行ってきた犯罪の
記録だが、不思議とその文体は清々しく、読み応えがある。
もっと読んでみたい。そんな気にさせる作家だ。