「いき」の構造 他二篇 (岩波文庫)/岩波書店
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[九鬼 周造  岩波書店; 改版 (1979/9/17)]
[211p/978-4003314616]

[意気、野暮、渋味、甘味、上品、下品、地味、派手、媚態。意気地、諦め、千0689]

[岩波文庫 青146-1][初図][155]

「いき」というきわめて情緒的な概念を、構造化して捉えようという試みが面白い。
とりわけ、意気、野暮、渋味、甘味、上品、下品、地味、派手を頂点とした
6面体を作り、そこで構成された6面体内で、「いき」をとらえようとしている
アプローチは面白い。ただ、ここ迄なら学者の仕事のような気がする。
その6面体からはみ出るものは何なのか、あるいは意図してはみ出してみせるような
ことをしてほしい。それは芸術家のしごとなのかも。