こんな真夜中に外に出ると、

世界中に、私だけしかいないような気がしてしまう。

切なく、懐かしい、冷たい空気の匂い。

心は、いつでも、あの頃に戻ることができる。

秋はそんな季節だから、

嬉しく切ない。


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僕は海の底の魚で、

君は水面より上にいる。

海の底は重いから、ゆらゆら進むよ。

でも、水面上に憧れもある。

君が外の世界にいるから、思わず出たくなる。

君は水面下は見えないから、外の世界しか知らない。

だから、僕が外をのぞきこんだとき、簡単にこっちにおいでよと言う。

行きたいよ、そっちに。

軽々と飛ぶ君の元へ。

同じように軽い身体で飛びまわりたい。

だけど、僕は海の底でゆらゆらしている。

外に出ようと、水面に近づくけれど、

怖気ずく。

そんなとき、君は僕を外に導こうとした。

思わず、外に僕は出てしまった。

出たら、なんのことはなかった。

僕も、君も、同じ。

水面を通して、見えていたものは、

なんの意味もなかったんだ。

君は笑う、

ね、言ったでしょう?

僕は思う、

ああ、そうだね。

でも、軽々と飛ぶ君の横で、

僕は、海の底に捉われているんだ。

上がって来るときに、落し物をした気がしてならない。

僕は何も持っていなかったけれど、

何かを置き忘れた気持ちが僕を捉える。

もやもやしている僕の横で、君は笑う。

そうやって、海の底に沈めた僕の落し物も、

そうやって、悩んでいる僕も、

全てをひっくるめて、受け入れてくれていた。

見えていなかったのは、僕の方だ。

海の底にあるのは、僕の心の一部。

ここにいるのは、僕の心。

全ては、僕だ。

心を捉われていても、君は笑う。

そんな君の眩しい笑顔に、

僕はとても惹かれ、とても怯えている。




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あなたを拒否することで、

私はあなたを肯定する。


どうでもいい人は、否定もしない。

気になるから、否定する。

否定してあなたの反応が見たいの。



きっと、それが伝わらない人が多くて、

世の中のみんな、うまくいかないんだろうな。

否定してくれることを、

文字通りの「否定」と考えずに、

相手の意図を考える。

そこまでできたら、こちらも相手を肯定しているよね。



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