受験を終えて改めて思うことは、サピックスに最後まで通っていたら、途中で受験を諦めていたと思います。
サピックスが悪いとかそうゆう訳ではありません。
(学力的に合わなかったというのはありますが、それは別の話です)
どこの集団塾に通っていても、同じだったと思います。
他のてんかんのお子さんはどうなのか分かりませんが、てんかんと付き合いながらの受験は厳しかったです。
疲れが溜まると発作も起きるし、脳の機能が低下していたように思います。
もう少しやろう。
ここまでやろう!が通用しませんでした。
暗記も、本人のやる気の問題だったかもしれませんが、なかなか頭に入らない。
やっても忘れる。
なぜ覚えられないのか分からない。
ゲームへの執着が凄く、やめられない。
禁止するとイライラして、勉強にならない。
本当にもどかしかったし、イライラしました。
入塾からサピをやめるた去年の8月中旬までに、息子は4回発作を起こしています。
学童で1回…軽かったので、歩いて帰宅。
サピで1回…救急車は使わず、タクシーで病院へ。
サピに行く途中で1回…軽かったので、欠席連絡だけ直接して、そのまま帰宅。
学校帰りに1回…発作を起こしたことを知らずに、そのままマンスリーへ。その後、頭痛のため、早退。
受験学年はどこの塾もそうだと思いますが、拘束時間が長く、帰宅が遅くなってしまう。
どうしても、疲れを残したまま翌日を迎える日が多かったです。
そもそも、中学受験にチャレンジすること自体、無理がある病気なのかもしれません。
睡眠時間は少なくなるし、ストレスは溜まる。
しかもイライラして当たり散らす(母親にだけ)。
イライラするのは、てんかんのせいではなく、個人の問題かもしれませんが…
一度、主治医に受験について相談したことがあります。
主治医のお子さんは、サピから難関校へ。
宿題の量や負担(子も親も)がどんな感じかよくご存知でした。
また、先生自身も中学受験経験者で、尚且つ、学生時代に家庭教師のアルバイトをされていて、中学受験についてよくご存知でした。
そんな先生から、
「諦める必要なんてないですよ。僕の患者さんで、今、医学部目指してる子もいますよ。試験当日に発作が起きないように、薬の飲み忘れは気をつけて、睡眠も6時間はとってくださいね。」と言われました。
医学部を目指す方の勉強量がどんなものか想像できませんが、とにかく凄いんだろうな。
睡眠も7-8時間は死守しているから、受験は続けようと思えました。
ただ、12月〜1月の追い込み期に無理ができないもどかしさは、ずっとありました。
薬を飲んでいても飲み忘れていないのに、発作が起きてしまいます。
もう大丈夫だろう。
このまま行けば、薬減らせるかもね!なんて話していると、発作が起きる。
自分のことではないので、どの辺りが限界なのか分からない。
周りと比べて、まだ足りない。全然足りない。と、焦る日々でした。
疲れているとは思いますが、ほとんど家にいるよね?と思っていました。
冬休みに入り、勉強内容も濃くなり、演習量も増えてきました。
精神的にも肉体的にも負担が増え、疲れが溜まっていたと思います。
そして、年末の大発作。
やっぱり無理はできないと改めて実感しました。
中学受験は、ある程度の無理は必要だと思っています。
目指す学校によっても負担度合いは異なりますが、やはり、子供に無理をしてもらう場面は多いように感じます。
うちは、サボったからというのもありますが、夏休み中に集団塾をやめて家庭教師1本にしたので、塾への移動時間がなくなり、拘束時間は少なくなり、宿題も本当に受験生?というくらい少なくなりました。
(もしかしたら、宿題の量は適正だったかもしれませんが、比較対象がサピの宿題なので、少なく感じたのかもしれません…)
ただ、どんな環境であれ受験生はストレスが溜まります。
いくら、授業時間が短くなり、宿題の負担が減ったとしても、発作は起きてしまいます。
てんかんと付き合いながらの中学受験は、本当に厳しかったです。