NY円、上昇 1ドル=76円25~35銭、一時75円78銭、最高値を更新
NY円、上昇 1ドル=76円25~35銭、一時75円78銭、最高値を更新【NQNニューヨーク=横内理恵】
21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は上昇した。前日比50銭円高・ドル安の1ドル=76円25~35銭で取引を終えた。週末を控えた持ち高調整に加えて、オプション取引などに絡んだ買いが入り、一時は75円78銭まで上昇。8月19日に付けた75円95銭を上回り、約2カ月ぶりに最高値を更新した。
76円台後半で始まった後、午前8時半過ぎから円買いが加速した。週末に欧州連合(EU)・ユーロ圏の首脳会議などを控えて円の売り持ち高を整理するための買いが入った。約一週間半ぶりに節目の76円50銭を上回ったことを受け、オプション取引に絡んだ買いや損失を限定するための買いが次々と入ったといい、急ピッチで75円台後半に水準を切り上げた。
日本政府が決定した「円高への総合的対策」による短期的な円高の調整効果が乏しいとの見方が改めて広がったことも、円の上昇につながったとの見方があった。
オプションなどに絡んだ買いが一服した後は76円台に戻した。材料は乏しいといい、急伸後の方向感は乏しかった。円の安値は76円69銭だった。
円は対ユーロで小幅に続落。前日比15銭円安・ユーロ高の1ユーロ=105円95銭~106円05銭で取引を終えた。
欧州各国が来週26日に開く首脳会議で欧州債務問題の解決に向けた包括策で合意するとの期待などを背景に、欧州株式相場が大幅上昇。ユーロにも買いが優勢となった。
ユーロは対ドルで続伸し、1ユーロ=1.37ドル台後半から1.39ドルちょうど前後に上昇した。来週半ばの首脳会合に対する期待感や、株高を背景に投資家が運用リスクを取りやすくなったことから、ユーロ買いが入った。参加者の持ち高がやや売りに傾いていたため、週末を前に売り持ち高を手じまう動きが目立ったという。この日のユーロの高値は1.3902ドル。安値は1.3784ドルだった。NIKKEI NET2011/10/22 6:36
(+_+) 今年に入って2回目の歴史的瞬間です