東証大引け、反発 1カ月半ぶり高値、欧米不安一服 売買代金は今年最低
東証大引け、反発 1カ月半ぶり高値、欧米不安一服 売買代金は今年最低
8,879.60 ▲ +131.64
始値 8,881.44
高値 8,911.70
安値 8,856.58
17日の東京株式市場で日経平均株価は反発。大引けは前週末比131円64銭(1.50%)高の8879円60銭と9月2日以来、約1カ月半ぶりの高値水準まで上げた。前週末の米国株が市場予想を上回る内容の米消費関連統計や企業決算を好感して上げたことで、投資家の米景気に対する過度な悲観が後退。東京市場でも海外景気に業績が敏感な銘柄が買われた。外国為替市場で円相場がドルやユーロに対して下落したことも輸出企業の支援材料。日経平均は上げ幅を160円強に広げ、8900円台に乗せる場面もあった。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が15日採択した共同声明で、欧州債務問題が世界的な金融不安に波及することを防ぐ姿勢を示したことも、投資家心理の改善につながった。
ただ「欧州の債務問題は根本的に解決しておらず、対応策の実現性に疑問が残る。欧州問題が欧米の実体景気にどれだけ影響を与えるかも見極めたい」(MU投資顧問の野田清史チーフファンドマネジャー)といい、投資家の様子見姿勢は強かった。米金融大手シティグループの7~9月期決算や10月のニューヨーク連銀景気指数の発表を控えていることもあって、手控え気分から売買は低調。東証1部の売買代金は概算で8916億円と9000億円を割り込み、今年最低となった。
東証株価指数(TOPIX)も反発。業種別TOPIXは33業種中、30業種が上昇。「不動産」や「証券商品先物」「鉱業」が上昇率の上位に並んだ。東証1部の売買高は概算で14億5314万株と、約1カ月ぶりの低水準だった。東証1部の上昇銘柄数は全体の82%にあたる1368とほぼ全面高。下落銘柄数は211、横ばいは88だった。
トヨタ、ファナック、コマツなど主力輸出株が買われた。JTや三井住友FG、ソフトバンクも上昇。ホンダやキヤノンも上げた。半面、セブン&アイ、太平洋セメ、KDDIが下落。住生活G、SMCも下げた。
前週末にマイケル・ウッドフォード前社長の解任を発表したオリンパスは、経営体質への懸念から売りが膨らみ急落。大引けは前週末比24%安と東証1部の下落率首位。売買代金は875億円と東証1部全体の1割近くに達した。
東証2部株価指数は反発。ソディックや美容健康機器のヤーマン、アニメ企画制作のマーベラスが買われた。半面、今期の利益見通しを下方修正した稀元素や、ドラッグストア大手のグローウェルが下げた。〔日経QUICKニュース〕2011/10/17 15:34
外為17時 円、一時77円台半ばに反落 対ユーロでは107円台
2011/10/17 18:34現在(単位:円)
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17日の東京外国為替市場で円相場は反落。17時時点は前週末の同時点に比べ43銭の円安・ドル高の1ドル=77円40~43銭近辺で推移している。欧州の債務問題への懸念が和らぎ世界的に株式相場が上昇していることを背景に、投資家は金利の高い通貨を買って円を売る動きを活発化。欧州勢が参加し始めた夕方に入って円売り・ドル買いの動きには弾みがつき、円は16時57分ごろに一時77円45銭近辺と9月12日以来となる水準まで下落した。
前週末発表の9月の米小売売上高が市場予想を上回ったことから米景気の先行き不安が後退し、円が売られた米国市場の流れを引き継いで、東京市場でも円は安く始まった。この日のアジアの主要株式相場の上昇も円売り・ドル買いを誘った。
9~17時の円の安値は77円45銭近辺、高値は77円09銭で、値幅は36銭程度だった。
円は対ユーロで大幅に反落。17時時点では1円59銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=107円56~59銭で推移している。世界的な株高基調を受けて夕方には一段安となり、17時過ぎには107円67銭をつけ、9月9日以来、約1カ月ぶりの安値水準まで売り込まれた。14~15日の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で金融システムの安定に向けた協調が確認されたことで、円を売ってユーロを買う動きが強まった。
ユーロは対ドルで反発。17時時点は同0.0126ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3894~97ドル近辺で推移している。17時過ぎには1.3914ドルを付け、9月17日以来1カ月ぶりの高値水準まで上昇した。〔日経QUICKニュース〕2011/10/17 17:33
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