東証大引け、4日ぶり小反落 中国再利上げで利益確定売り
東証大引け、4日ぶり小反落 中国再利上げで利益確定売り
10,617.83
▼ -18.15 (-0.171%)
始値 10,686.72
高値 10,701.92
安値 10,599.50
東証大引け、4日ぶり小反落 中国再利上げで利益確定売り
9日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに小幅反落した。大引けは前日比18円15銭(0.17%)安の1万0617円83銭だった。中国が前日8日に発表した追加利上げを受け、世界的な景気を下支えしてきた同国の経済成長が鈍化するとの懸念が浮上。春節(旧正月)による休場が明けた上海株式相場が下落したほか、他の主要なアジア株式相場も軒並み下落した。投資家がリスクをとりづらくなり、日本株は先物主導での下げに転じた。コマツや日立建機など、中国市場への収益依存度が高い銘柄の下げが目立った。
8日の欧米株高を受け、日経平均は朝方、取引時間中としては約9カ月ぶりに1万700円台に乗せる場面があった。ただ、短期的な高値警戒感から利益確定目的の売りが出やすかった。東エレクなど前日まで堅調だった半導体関連株が下げ、相場全体の重荷になった。日興コーディアル証券国際市場分析部の長谷川浩次長は「主力企業の多くが2010年10~12月期決算を発表したが、1株利益の回復力を国際比較すると既に合理的な株価水準。来期に向けた一段の業績改善期待が高まるか慎重に見極める必要がある」とみていた。
長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが約10カ月ぶりの水準に上昇したが、「株式相場への影響は限定的だった」(銀行系証券ストラテジスト)という。
東証1部の売買代金は概算1兆5896億円、売買高は22億7671万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は723、値上がりは778、変わらずは166だった。東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら4日続伸した。
りそなHDが昨年来安値を更新し、みずほFGも後場一段安となった。日立やいすゞも安い。11時に三鬼商事が発表した1月の東京都心のオフィス空室率が2カ月ぶりに上昇し、三井不や住友不など不動産株の下げも目立った。
一方、8日に2011年3月期通期の連結業績予想を上方修正したトヨタが大幅上昇した。他の大手自動車にも業績改善への期待が広がり、日産自も上昇。ホンダとマツダは小幅高だった。ソフトバンクやKDDIも高い。東電、JTが買われた。
東証2部株価指数は7日ぶりに小幅反落した。ソディックやFDKが下落。セントラル総やエノテカが上昇した。〔日経QUICKニュース〕(2/9 15:35)
外為17時 円、82円台半ばに反落 ムーディーズ会見には反応薄
2011/2/9 19:02現在(単位:円)
82.59 - 82.62
▲ + 0.47 ( + 0.572% )
9日の東京外国為替市場で、円相場は反落した。17時時点では前日の同時点に比べ30銭の円安・ドル高の1ドル=82円42~45銭近辺で推移している。米長期金利の上昇で日米の金利差が拡大するとの見方が広がり、円売り・ドル買いが優勢だった。一方、国内の輸出企業による円買い・ドル売り注文が82円台後半に控えているとの観測が円の下げを抑制した。
午後に米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの国債担当アナリストが東京都内で記者会見した。会見前に日本国債が格下げされる可能性があるとの思惑から円売りが膨らみ、円は一時82円52銭近辺まで下落した。同社の担当アナリストは会見で国債格付けの「下振れリスクが高まっている」と指摘したが、目立った反応はなかった。中国の利上げに対する円相場の影響は限られた。9~17時の円の高値は82円26銭近辺で、値幅は26銭程度だった。
円は対ユーロで反落。17時時点では同49銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=112円38~41銭近辺で推移している。世界的な景気回復期待から低金利の円を売って相対的に金利の高いユーロを買う動きがじわりと広がった。
ユーロは対ドルで小幅に続伸。17時時点は同0.0007ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3632~35ドル近辺で推移している。金利の低いドルに対しユーロ買いが優勢になったが、夕方にかけて持ち高調整のユーロ売りが出て伸び悩んだ。〔日経QUICKニュース〕(2/9 17:26)
テヘヘ・・・よろしくね