東証大引け、ほぼ全面高で1万円台回復 海外勢が見直し買い | 最新の経済・景気ニュースからおもしろニュースまで女性の視点でウオッチ!!!

東証大引け、ほぼ全面高で1万円台回復 海外勢が見直し買い

東証大引け、ほぼ全面高で1万円台回復 海外勢が見直し買い

 18日の日経平均株価は大幅に続伸した。大引けは前日に比べ201円97銭(2.06%)高の1万0013円63銭とこの日の高値で引け、6月22日以来、約5カ月ぶりに1万円台を回復した。欧米株式相場の上値が重いなか、海外投資家がこれまで出遅れ感が強かった日本株に見直し買いを続けている。年金資金とみられる一部の国内投資家も追随買いに動いた。朝方からメガバンク株や保険株のほか、トヨタ、ソニーなど主力の輸出株に買いが目立ち、東京証券取引所第1部の9割超が上昇するほぼ全面高の展開になった。


 米株式相場が調整色を強めているほか、アイルランドの財政・金融問題を背景に欧州株式も上値が重い中、これまで出遅れ感が強かった日本株に海外投資家の資金が流入した。中国では今週末にも利上げするのではないかとの観測が浮上する中でも、上海株式相場が高く推移したことも、後場に入って市場心理を明るくした。


 ただ、1万円台では「機関投資家による戻り売り意欲が強い」(国内証券)との指摘もあり、大台を回復した後に一段高となるには円安進行など新しい手掛かりが必要との声が聞かれた。


 東証株価指数(TOPIX)も続伸し、7月14日以来、約4カ月ぶりの高値となった。


 東証1部の売買高は概算で24億4027万株と10月6日以来の高水準だった。売買代金は同1兆5529億円。値上がりは全体の92%にあたる1519銘柄に膨らんだ。値下がりは73、横ばいは65だった。


 野村、大和など証券株が買われ、業種別TOPIXでは「証券商品先物」が値上がり率でトップとなった。東京海上、T&Dの買いが目立ち、三井住友FG、三菱UFJ、みずほFGが上昇した。一方、京セラ、富士重、アイフルは横ばい。


 東証2部株価指数は反発した。FDK、アーレスティ、トーセイが上昇。半面、ソディック、AQインタ、日精機が安く引けた。〔日経QUICKニュース〕 (11/18 15:27)


外為17時 円、4日ぶり反発し83円台前半 対ユーロは113円台

 18日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日ぶりに反発した。17時時点では前日の同時点に比べ17銭の円高・ドル安の1ドル=83円24~27銭近辺で推移している。前日発表の米経済指標が軒並み市場予想を下回り、米景気先行きの不透明感から円買い・ドル売りがやや優勢だった。


 10月の米消費者物価指数(CPI)が低水準の伸びに止まったことで米国でのインフレ圧力の弱さが意識された。市場の一部で出ていた米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和規模が縮小するのではないかとの思惑が弱まったこともドル売り材料となった。


 一方で、国内輸入企業の円売り・ドル買いが出たことに加え、米長期金利の上昇を手がかりにしたドルの買い戻しも入り、円相場は83円40銭近辺まで伸び悩む場面があった。


 9~17時の円の高値は83円14銭近辺で、値幅は26銭程度だった。


 円は対ユーロで3営業日ぶりに反落した。17時時点では同65銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=113円11~14銭近辺で推移している。日経平均株価が1万円台に回復するなどアジア各国・地域の株式相場が軒並み上昇。投資家が運用リスクをとりやすくなるとの見方から相対的に金利水準の高いユーロが買い戻された。アイルランドの財政問題への不安が和らいでることもユーロ買い材料となった。


 ユーロは対ドルで3営業日ぶりに大幅反発した。17時時点は同0.0103ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3585~88ドル近辺で推移している。市場予想を下回る米経済指標やアイルランド財政への不安が和らいでいることを受け、ユーロ買い・ドル売りが進んだ。〔日経QUICKニュース〕 (11/18 17:30)