東証大引け、反落 1万円接近で戻り待ちの売り増える
東証大引け、反落 1万円接近で戻り待ちの売り増える
平成22年11月16日
9,797.10
▼ -30.41 (-0.309%)
始値 9,892.82
高値 9,908.30
安値 9,774.12
東証大引け、反落 1万円接近で戻り待ちの売り増える
16日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。大引けは前日比30円41銭(0.31%)安の9797円10銭だった。円高・ドル安の一服や米国の景況感の改善を背景に朝方は一時、約5カ月ぶりに9900円台に乗せた。しかし、買い一巡後は利益確定の売りが増え、前日終値を挟んで方向感の乏しい展開となった。「米景気の回復期待や企業業績の改善傾向が株価の下支え要因として働いた」(みずほ証券の北岡智哉シニアストラテジスト)が、節目の1万円近辺では、戻り待ちの売りが出やすいという。
一時1ドル=83円台前半に下落した円相場や15日発表された10月の米小売売上高の増加を好感し、寄り付き直後はトヨタやホンダなどの主力株に買いが先行した。ただ、買いの多くはヘッジファンドの買い戻しとみられ、新規資金を株式に振り向ける投資家は限られた。韓国の利上げや中国・上海株の下落をきっかけに後場は買い手控え気分が強まり、日経平均は9770円近辺に下げる場面があった。
東証株価指数(TOPIX)も反落した。
東証1部の売買代金は概算1兆3613億円、売買高は同18億3007万株。東証1部の値下がり銘柄数は1044、値上がりは431、横ばいは176だった。
ファナック、京セラが売られ、NTT、JR東日本、東京海上も安い。日立、東芝は下げた。半面、ファストリ、セブン&アイ、キリンHDが高く、コマツ、キヤノンは上昇した。ソニーが買われ、約半年ぶりの高値を付けた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。ラオックス、アーレスティが高い。半面、トーセイ、AQインタが安い。〔日経QUICKニュース〕 (11/16 15:15) NIKKEI NET
外為17時 円、続落し83円台前半 対ユーロは112円台後半
2010/11/16 18:59現在(単位:円)
83.22 - 83.24
▲ + 0.41 ( + 0.495% )
16日の東京外国為替市場で、円相場は続落した。日本時間17時時点では1ドル=83円04~07銭前後と、前日の同時点と比べ23銭の円安・ドル高水準。米長期金利の上昇を受けてドルが買い戻されたニューヨーク市場の流れを引き継ぎ、円売り・ドル買いが終日優勢だった。
前日のニューヨーク市場で円相場は4日続落し、一時は83円28銭と約1カ月半ぶりの安値をつけた。ドルの売り持ち高が膨らんでいる投機筋のドル買い戻しに加え、米長期金利が約3カ月半ぶりの水準に上昇し、円売り・ドル買いが進んだ。東京市場でも朝方からドルが買い戻され、一時は83円23銭近辺まで下げ幅を拡大した。ただ、83円台では国内輸出企業による円買いが散発的に入ったほか、短期筋などから利益確定を目的としたドル売りが出て、14時過ぎに円は一時82円85銭近辺まで下げ渋った。
QE2(量的緩和第2弾)への批判が高まる中、「ニューヨーク連銀のダドリー総裁が米CNBCを通じて反論した」との報道が14時過ぎに伝わり、ドル売りを促す場面もあった。
9~17時の円の値幅は38銭だった。円の総合的な「実力」を示す実効為替レート「日経通貨インデックス」(2005年=100)は前日比0.7ポイント低い122.8に低下した。10月6日以来、約1カ月ぶり低水準だった。
円は対ユーロで反発。17時時点は1ユーロ=112円93~96銭前後と、前日の同時点と比べて23銭の円高・ユーロ安水準だった。ユーロがドルに対して売られた流れを受け、対円でもユーロ売りが出た。
ユーロは対ドルで反落。17時時点では前日の17時時点と比べて0.0069ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.3596~99ドル前後だった。米長期金利の上昇を受けてユーロ売り・ドル買いが広がり、約1カ月半ぶりの安値水準となった。16日のユーロ圏財務相会合で、財政問題を抱えるアイルランドが救済されるとの見方から、下げ幅を縮小する場面もあった。〔日経QUICKニュース〕 (11/16 17:45) NIKKEI NET