東証大引け、続落 円高や生産指数悪化で、介入前水準に下げる | 最新の経済・景気ニュースからおもしろニュースまで女性の視点でウオッチ!!!

東証大引け、続落 円高や生産指数悪化で、介入前水準に下げる

東証大引け、続落 円高や生産指数悪化で、介入前水準に下げる

平成22年10月29日

9,202.45

▼ -163.58 (-1.747%)

始値 9,327.25
高値 9,337.92
安値 9,179.15


最新の経済・景気ニュースからおもしろニュースまで女性の視点でウオッチ!!!-続落 円高や生産指数悪化で


東証大引け、続落 円高や生産指数悪化で、介入前水準に下げる

 29日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。終値は前日比163円58銭(1.75%)安の9202円45銭だった。9月9日以来約1カ月半ぶりの安値で、政府・日銀が円売り介入に踏み切る前の水準に下げた。円相場が1ドル=80円台半ばに上昇したことが嫌気され、自動車など輸出関連株を中心に売りが広がった。9月の鉱工業生産指数が市場予想以上に低下し、半導体関連株が大きく下げたことも指数を圧迫した。


 朝方は日経平均は38円安と小幅な下げで始まった。株価指数先物へのまとまった売りが断続的に出たことをきっかけに水準を切り下げ、後場寄り直後には一時186円安の9179円まで押された。追加金融緩和が議論される見通しの米連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控えて全般に買いが見送られたなか、一段の円高・ドル安進行を見越した「海外勢の投機的な先物売り」(国内証券)が相場をじりじりと押し下げた。


 影を落としたのが経済産業省が取引開始前に発表した鉱工業生産指数(速報値)の弱含みだった。9月は前月比1.9%低下し、市場予想平均(0.6%低下、日経QUICKニュース社調べ)よりも悪化した。「電子部品・デバイスの指数低下が目立ち、想定以上の生産低下を印象付ける内容」(東海東京投資顧問の宮島孝典運用第1部長)と受け止めた投資家が多く、アドテストやSUMCO、エルピーダなど半導体関連株の大幅安につながった。


 きょうは上場企業の4~9月期決算発表のピーク日だった。午後にかけて2011年3月期の業績見通しを上方修正した三菱電、帝人、第一三共など好業績銘柄には買いが広がり、相場全体を下支えした。


 東証株価指数(TOPIX)は小幅に5日続落した。8月31日に付けた年初来安値(804.67)を一時下回った。


 東証1部の売買代金は概算で1兆4862億円、売買高は同21億5116万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は全体の60%にあたる992、値上がりは580、横ばいは91だった。年初来安値を付けた銘柄数は399と8月12日(435銘柄)以来の多さになり、地合いの弱さを映した。


 日産自、TDK、野村が売られた。鉄鋼株の下げが目立ち、新日鉄、住金、東京製鉄が年初来安値を更新した。前日に2011年3月期の業績予想を下方修正したシャープが大幅反落し、ガイシは21%安と急落した。一方で東電など電力株が上げ、日立、NTT、コマツが堅調だった。


 東証2部株価指数は小幅に反落した。アルコニクス、日食品が下げ、日化産が高かった。〔日経QUICKニュース〕 (10/29 15:44) NIKKEI NET


外為17時 円、続伸し一時80円53銭 15年半ぶり高値に迫る

2010/10/30 5:48現在(単位:円)

80.40 - 80.44
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最新の経済・景気ニュースからおもしろニュースまで女性の視点でウオッチ!!!-円、続伸し一時80円53銭


 29日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。17時時点では1ドル=80円63~66銭前後と、前日の同時点と比べ71銭の円高・ドル安水準だった。月末を迎え朝方から輸出企業などの実需を伴う円買い・ドル売りが活発だった。昼過ぎにはこの日の高値となる80円53銭前後まで上昇し、25日につけた約15年半ぶりの高値(80円41銭)に迫った。日経平均株価をはじめアジアの株安を受けたリスク回避の円買いも相場を押し上げた。


 円の総合的な「実力」を示す実効為替レート「日経通貨インデックス」によると、29日の円レートは前日比1.0ポイント高い126.1に上昇し、過去最高水準だった26日に並んだ。


 前日の米国市場でドルが主要通貨に対して売られた流れを引き継ぎ、朝方から円買い・ドル売りが進んだ。野田佳彦財務相が閣議後の記者会見で「重大な関心を持って市場の動向を注視していく。必要な時には断固たる対応を取る」と改めて述べた。政府・日銀による為替介入への警戒感が円の上値を抑えた。


 28日の米国市場では、米連邦準備理事会(FRB)が11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で決める追加緩和の規模が市場予想を上回るとの思惑が広がって長期金利が低下した。これを受けてドルが主要通貨に対して売られた。


 市場では日本時間今晩発表の7~9月期の米実質国内総生産(GDP)を控え、市場予想を上回る結果となってドルが買い戻されるとの見方も出ている。


 9~17時の円の安値は81円08銭近辺で、値幅は55銭程度だった。


 円は対ユーロで3日続伸した。朝方は売りが先行したが、輸出企業による円買いが対ユーロでも活発となり、円は一時1ユーロ=111円57銭近辺と9月21日以来の高値を付けた。17時時点では111円74~77銭前後と、28日の同時点と比べて63銭の円高・ユーロ安水準だった。


 ユーロは対ドルで続伸した。17時時点では28日の同時点と比べて0.0043ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.3857~60ドル前後で推移している。米国の追加緩和観測を背景にしたユーロ買い・ドル売りが入った。〔日経QUICKニュース〕 (10/29 17:32) NIKKEI NET