東証大引け、小幅に反落 G20会議通過で企業決算に関心移行
東証大引け、小幅に反落 G20会議通過で企業決算に関心移行
平成22年10月25日
9,401.16
▼ -25.55 (-0.271%)
始値 9,424.44
高値 9,460.70
安値 9,392.68
東証大引け、小幅に反落 G20会議通過で企業決算に関心移行
韓国で前週末に開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の結果を受けた週明け25日の日経平均株価は小幅に反落した。大引けは前週末に比べ25円55銭(0.27%)安の9401円16銭。朝方の為替相場の反応が限られたことを受け、前週末終値(9426円)を挟んだ水準でのもみ合いに終始した。
午後に円相場が1ドル=80円台後半に上昇し15年ぶりの高値を更新した場面でも株式相場の下げは限定された。市場の関心が今週末に向けて発表が相次ぐ主要企業の決算発表に移行し、企業業績をにらんだ個別銘柄ごとの売買が中心だった。
チャート上で日経平均は9300~9500円の狭い範囲で「もちあい」が継続し、近い将来に相場が大きく振れる可能性を示唆しているという。米連邦公開市場委員会(FOMC)や米中間選挙など米国の重要行事を来週に控え、「G20会議後も従来の円高止まり傾向が大きく変わらないところへ米株式相場の上昇が一服するようだと、日本株の下振れリスクが意識されかねない」(みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリスト)との指摘が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)も小反落した。
東証1部の売買高は概算で14億330万株と、9月28日以来、約1カ月ぶりの低水準だった。売買代金は同1兆67億円。値下がり銘柄数は全体の65%にあたる1076だった。値上がり銘柄数は430、横ばいは154だった。
22日に自社株買い計画を発表したKDDIが買われ、東証1部の売買代金ランキングでトップとなった。野村が高く、ホンダが反発した。アコムやアイフル、オリックスが上昇し、業種別TOPIXでは「その他金融業」が値上がり率で首位だった。一方、東電、トヨタ、ソフトバンクが下げ、三井不や野村不HDなど不動産株も安かった。
東証2部株価指数は小幅に続伸した。稀元素、ダイト、山洋電が上昇した。半面、AQインタ、日精機、亀田製菓が安かった。〔日経QUICKニュース〕 (10/25 15:20) NIKKEI NET
外為17時 円、15年半ぶり高値に続伸 一時80円41銭前後まで上昇
2010/10/26 7:35現在(単位:円)
80.75 - 80.78
▲ + 0.26 ( + 0.323% )
25日の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=80円台半ばに続伸し、15年半ぶりの高値を更新した。円は17時過ぎに一時80円41銭前後と1995年4月中旬以来となる円高・ドル安水準を付けた。17時時点では前週末の同時点に比べ70銭の円高・ドル安の80円46~49銭近辺で推移している。米国が大胆な追加の金融緩和に乗り出すとの観測を背景にしたドルの先安観が根強く、ドルを売る動きが加速した。
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は23日、共同声明で「通貨安競争」の回避を採択して閉幕した。しかし、相場の方向を大きく変えるほどの具体策を取りまとめるには至らなかった。市場は改めて、来週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備理事会(FRB)がどのくらいの規模の追加緩和策に踏み切るかに注目するようになっており、主要通貨に対するドル売り圧力が強まっている。
欧州連合(EU)は11月のG20首脳会議(サミット)に向け、「為替介入回避」で合意を目指す方針を明らかにした。「このタイミングでは日本は為替介入に踏み切りにくい」(国内銀行の外為ディーラー)との見方も、投機筋を中心に円買いを誘った。9~17時時点の円の高値は80円45銭近辺、安値は81円33銭近辺で、値幅は88銭程度だった。
円は対ユーロで反落した。17時時点では同11銭の円安・ユーロ高の1ユーロ=112円93~96銭近辺で推移している。ユーロが対ドルで大幅に上昇したのを受け、対円でもユーロ買いが優勢となった。ただ、夕刻には日本の為替介入への警戒感が薄れて円が対ドルで上昇したため、対ユーロでも円買いが入り下げ幅を縮めた。
ユーロは対ドルで大幅に反発した。17時時点は同0.0131ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.4032~35ドル近辺で推移している。米国での大胆な追加緩和観測を手掛かりに、ユーロ買い・ドル売りが拡大した。〔日経QUICKニュース〕 (10/25 17:23) NIKKEI NET