東証大引け、3日ぶり反発 上げ限定的 米アップル株安が重荷
東証大引け、3日ぶり反発 上げ限定的 米アップル株安が重荷
平成22年10月19日
9,539.45
▲ +40.96 (+0.431%)
始値 9,490.09
高値 9,575.14
安値 9,489.68
東証大引け、3日ぶり反発 上げ限定的 米アップル株安が重荷
19日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発した。大引けは前日に比べ40円96銭(0.43%)高の9539円45銭。外国為替市場で円高が一服し主力輸出株の一角を支えたほか、「米シティグループの好決算を好感したメガバンク株高も投資家心理を明るくした」(東海東京証券の倉持宏朗エクイティ部部長)という。ただ、日本時間早朝に決算発表した米アップルとIBMが18日の米時間外取引で売られたことが重荷になり、日経平均の上げ幅は限られた。
中国で18日に開かれた第17期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で採択された「第12次5カ年計画」の草案では内需拡大が示されたものの、従来の成長路線は改められた。中国動向の先行き不透明感が意識されたことも相場の上昇余地を狭めた。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸した。
東証1部の売買高は概算で16億2803万株。前日を上回ったものの、3日連続で20億株割れとなった。売買代金は同1兆1144億円。値上がり銘柄数は全体の47%にあたる788にとどまった。値下がり銘柄数は710、横ばいは157だった。
三菱UFJなど銀行株の上げが目立ち、業種別TOPIXの値上がり率は「銀行業」が「ゴム製品」に次ぐ2位となった。公募増資の払込日を迎えた東電が買われ、東証1部の売買代金ランキングで首位になった。一方、米アップル株が時間外取引で売られた余波でソフトバンクは軟調だった。輸出株ではトヨタやキヤノンが下げた。
東証2部株価指数は小幅に3日続落した。AQインタ、中央電、川澄化が下落した。半面、宇部マテリア、アルコニクス、ソディックが高かった。〔日経QUICKニュース〕 (10/19 15:17) NIKKEI NET
外為17時 円、反落し81円台前半 ユーロは113円台前半に反落
2010/10/20 7:52現在(単位:円)
81.55 - 81.58
▲ + 0.17 ( + 0.209% )
19日の東京外国為替市場で円相場は反落。日本時間17時時点では1ドル=81円37~40銭前後と、前日の同時点と比べ13銭の円安・ドル高水準だった。米国の金融緩和の観測から主要通貨に対して下落していたドルに持ち高調整目的で買い戻しが入った。対円でもドル買いが優勢となっり、午後には一時、81円56銭程度まで下落する場面があった。政府・日銀による円売り介入への警戒感が消えないことも円の上値の重さとして意識された。
朝方は米連邦準備理事会(FRB)による追加緩和観測などを背景とした円買い・ドル売りが優勢だった。だが、ガイトナー米財務長官が18日、「ドルは基軸通貨としての特別の役割がある。ドル安政策を採るつもりはない」と発言。ブラジルは18日、海外からの債券投資への金融取引税の税率を現行の4%から6%に引き上げると発表し、資金の流入規制強化を嫌気したドルの買い戻しが入った。
野田佳彦財務相が19日の閣議後記者会見で、G20財務相・中央銀行総裁会議について「世界経済の回復には、通貨問題について国際社会がきちんと知恵を出し、安定させていくことが不可欠」と述べたことも通貨安競争が緩和されるとの思惑をよんだという。9~17時の円の高値は81円15銭程度で、値幅は41銭程度だった。
円は対ユーロで4営業日ぶり反落。17時時点では前日の同時点に比べて60銭の円安・ユーロ高水準となる1ユーロ=113円22~25銭で推移している。対ドルでのユーロ買いにつれた円売り・ユーロ買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで3営業日ぶり反発。17時時点では1ユーロ=1.3913~16ドル前後と、前日の同時点と比べ0.0051ドルのユーロ高・ドル安水準だった。
オーストラリアドルは対米ドル相場で一時、1豪ドル=0.99米ドル台半ばに、対円でも一時、1豪ドル=80円台後半に上昇した。豪準備銀行(RBA、中央銀行)が9時30分に5日に開催し、市場予想に反して政策金利を据え置いた理事会の議事録を公表したことがきっかけ。発表前はそれぞれ0.99米ドル台前半、80円台半ばで推移していた。議事録で利上げが議論されていたことが明らかになったことが好感されたが、豪ドル高が続けば金融引き締め効果があると指摘されたことで、豪ドル買いは続かなかった。その後はそれぞれ0.98米ドル台後半、80円台前半に下落した。〔日経QUICKニュース〕 (10/19 17:47) NIKKEI NET