東証大引け・反落――米懸念再燃で金融株に売り・2部3日続伸
15日の東京株式市場は日経平均株価が4日ぶり反落。
大引けは前日比3円89銭(0.03%)安の1万3622円56銭だった。
議会証言したバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、2008年の実質経済成長率見通しを下方修正することを明らかにしたことや、格付け会社によるモノラインと呼ばれる米金融保証会社の格下げなどが重しとなり、朝方から売り優勢の展開になった。
ただ安い水準では前日14日に内閣府が発表した2007年10―12月期の国内総生産(GDP)の結果を支援材料に、主力株の一角が買い戻され、上げに転じる場面もあった。東証株価指数(TOPIX)は続伸。
バーナンキ議長は信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の影響で07年11月に発表した実質経済成長率の予測値を下回るとの判断を示した。
欧州銀大手のUBSの2007年通期決算で最終損益が赤字に転落したことに加え、国内金融機関のサブプライムローン関連損失の拡大に対する懸念が再燃した。
日経平均は一時、下げ幅が200円を超え、1万3300円台半ばの水準まで落ち込んだ。
ただその後は大きく売り込まれず、三菱重や住友化といった主力株の一角が買い戻された。
市場では「政府系ファンド(SWF)の買いが入った」との憶測も出回った。
東証1部の売買代金は概算で2兆5767億円。
売買高は同23億3485万株。値下がり銘柄数は726、値上がりは892、変わらずは110だった。
三菱UFJ、みずほFG、三井住友FGといった大手銀行株が売られた。
新日鉄、ソニー、松下、東エレク、アドテスト、旭硝子、富士フイルム、KDDIも下げた。
半面、郵船や商船三井といった海運株、三菱商や三井物といった商社株が買われた。トヨタ、コマツ、三井不、野村、ソフトバンクも上げた。
証2部株価指数は3日続伸。午後に入って上げに転じ、高値引けとなった。
オリコ、STECH、フマキラが上げた。半面、日精機、スルガコーポ、LINK&Mが下げた。
大幅安のニイウスコーは後場の途中から売買停止になった。〔NQN〕(15日 15:38) NIKKEI NET
(・∀・) 今日はのんびり・・・