円の実効レート、前月比1.1ポイント低下・12月 ◆プラザ合意以来の「円安」
円の実効レート、前月比1.1ポイント低下・12月
日銀が7日まとめた昨年12月の円の実質実効為替レート(1973年3月=100)は96.8となり、前月より1.1ポイント低下した。
12月は欧米の5中央銀行が大量資金供給を実施。
金融市場の混乱がやや落ち着いたことを背景に、円を売って高金利通貨を買う動きが広がったため。
実質実効レートはドルやユーロなど複数の通貨に対して総合的に円が高いか安いかを示す。
対象となる国・地域の物価動向を踏まえ、貿易額に応じて加重平均する。
12月については、ドル高が進んだことが反映された。(16:01) NIKKEI NETより
実質実効為替レート=通貨の実力
◆プラザ合意以来の「円安」
デフレと低金利が要因
9日からドイツで開かれる先進7か国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で円安問題が議論されるとの見方から、円の総合的な強さを示す「実質実効為替レート」が注目されている。
今年1月のレートは、プラザ合意のあった1985年9月以来の水準だ。
当時の円相場は1ドル=240円台で、現在の為替相場の120円台は通常のレートで見ると大幅な円高だが、実質実効為替レートでは21年ぶりの円安水準となる。
円が主要通貨に対して軒並み円安になっていることや、日本の物価上昇率がデフレ経済を反映して低迷していることが、実質実効為替レートを引き下げている要因とされる。(一条裕二)
■15通貨対象に指数化
外国為替市場の円相場は主に対ドルでの水準が問題となるが、ユーロや英ポンドなど他の主要通貨に対する価値を含めた円の総合的な水準は分からない。
実質実効為替レートは、複数の通貨間の為替相場をもとに、円の対外競争力を一つの指標で示そうというものだ。
日本銀行が毎月初めに公表している。
計算方法は、日本からの輸出額の割合が1%を超える26か国・地域の15通貨を対象に、円と各通貨との為替レートを対象国との輸出比率で加重平均して指数化している。
日本と相手国の物価上昇率も考慮している。
数値が小さいほど円安、大きいほど円高であることを示す。
1月の実質実効為替レート(73年3月=100)は97・7と21年ぶりに100を割り込み、85年9月の94・8以来の低い水準を記録した。
同月にあったプラザ合意は、ドル高是正に日米欧の通貨当局が協調行動を取ることを決定したもので、為替政策の転換点となった。
\(><@)/ジタバタッ これだけ円安だから輸出中心の企業業績が伸びたのね。でも国内は えっ・・・日本は大丈夫 当分、株は休憩したほうがいぃ・・・