「味のある人」というとこりゃもう大人にとっては立派な褒め言葉です。

私の中では「味のある人」と言えば寺尾聡がパッと浮かぶくらいだ。

永遠の名曲「ルビーの指環」でかけたサングラス。味があるとはああゆうことに違いない。

その証拠にあのサングラスを普通の人がかけてしまうと軽く笑いを誘ってしまう。

寺尾か優作か。初期タモリかマーチンか。あ、マーチンはグラサン違いです。

(最近ではキムタク氏がかけていて口の中が酸っぱくなりました)

そんなよく味の染みたおかわりしたくなる大人のことを「味のある人」と言います。


今回紹介する「味のある人」というのは正確には「味のしそうな匂いのある人」という事です。

いわゆる体臭について少しレポートしてみたいと思います。

というのも昔の職場に「中華料理の匂いのする人」がいました。

もちろん実家が中華料理店もしくは出社の前に必ず中華料理と洒落込んでいるわけでもなく

体臭が中華料理の匂いなのです。

1度彼の車に乗せてもらいましたが、おもわず中華の出前中かと思って車内を見渡しました。

でもラップをかけたあんかけチャーハンは見つかりませんでした。

やはり車内も中華料理店の出前カーに仕上がっていました。

彼の体臭の原因としてはお風呂に入る習慣の薄さのようでした。

(この方のもっともポピュラーな武勇伝としては、職場でお花見をした2日後に彼の頭から

ハラハラと桜の花びらが舞い落ちてきたというのがあります。よくぞそこまで落ちなかった

と思うとどうしようもないノスタルジーが胸に湧き上がります)

彼の場合はどうやらお風呂に入る回数が少なければ少ないほど中華料理方面に向かうらしいです。

1日入らない時の軽いコーンスープのような香りから始まって2~3日あけるとチャーハン的な香り。

3~4日になるとやはり酸っぱさが加わって酢豚方面へ。

彼はそんなにずっと入らないわけではなかったので酢豚止まりでした。

ここからは未知の領域ですが1週間を超えてくると中華料理よりも酸味の強いトムヤムクン的な

タイ方面に行くんじゃないかと思っています。

世界3大スープ。これは豪華な体臭ですよね!


また別の人ですが、とても汗の香りをフィーチャーしている人も知っています。

真冬でも常に汗とのコラボレーション。濃縮5倍。

5倍に薄めてやっとスポーツ後の爽やかな汗の香りに戻ります。

なにしろ濃度が濃いものでツーンと眉間に効きます。

思わず眉間をつまんで「ク~ッ!効きますなぁ」と心の中で唸ります。

この方はお風呂の習慣の薄さではなく、お洗濯の習慣の薄さが原因のようでした。

それって体臭じゃないじゃん!


どちらにしろ本人にはなかなか伝えられないのでやっかいです。

「酢豚方面に行き始めてるからそろそろお風呂どう?」とか

「濃度が5倍まできてるよ。致死量越える前にお洗濯いっちゃう?」

なんて事をいくらフランクに肩をポーンと叩いても告げることは出来ません。

お人柄が良い人ならばなおさらです。


関係ないですが高校の頃の英語の先生がとてもボムバーヘッドでした。

女性でソバージュヘアだったんですがどうやらムースの存在を知らないらしく

ソバージュはソバージュの長所を引き出してもらえず空しくボムバーするしかない

ようでした。

雨の日などはボムバー度も3~4割は増しており実験が失敗して爆発したあとの

博士のようになっておりました。

私は友達とそのことについて議論を交わし、よく話し合った結果先生の授業の前に

教壇にムースを置いて置くことにしました。

もちろん自腹で購入し、良かれと思っての差し入れでした。

教室に入ってきたボムバー女史はムースを発見ししばらく眺めた後

「誰の~?まぁいいや、こっち置いとくね~。」

とムースの効能を読みもせずに教壇の隅によけてしまいました。

その時の寂しい気持ち。今思い出しても目頭が熱くなります。

せめて「パーマヘアのふくらみを押さえてくっきりウェーブ」というキャッチコピーだけでも

目を通して欲しかった。

それ以来、ダイレクトに伝えられないことを遠まわしに伝えることは止めました。


そんなわけで今でも中華料理店などの前を通ると体臭が中華な彼のことが心配になるわけです。

歳を重ねた香ばしさ、酸味も加えて酢豚がパイナップル入りのものになっていないか。

そもそもパイナップルを酢豚に入れたり、ポテトサラダにリンゴを入れたりというのは

タブーじゃないのか。

びっくりドンキーにいたってはハンバーグにパイナップルをのせてしまったけれどちょっと

意味がわからない。など心配はつきません。


どっちにしろ「お風呂に入る」「お洗濯をする」ってことで簡単に爽やかボーイになれるんだから

もう少し頑張って欲しいと願います。



「味のある人」に贈る一言

お風呂がどうしても嫌いなら、いっそのこと中華料理店で働くのはどうですか?