==左は、がん細胞に結合したモルキュール。 右はモルキュールの詳細。 がん細胞の転移に影響している

EphA2に結合する2本のアームと、抗がん剤を運ぶ部位からなる。==

 

最近のがん治療薬は、がん細胞の上に現れる特定のたんぱく質を標的にすることで、人体の健全な細胞に影響を与えることなく、より効果的ながん治療ができるような薬が開発されています。 (分子標的薬)

 

オプシーボキイトルーダのようなPD-1/PD-L1 免疫チェックポイント阻害剤や、HER2過剰発言がん細胞を標的としたハーセプチンなど、もはや当たり前に医療現場で乳がんや胃がん、肺がんなどの治療のために使われています。

 

 

カリフォルニア大学メディカルスクールの研究チームは、がん細胞の転移に大きな影響を与えているEphA2(ephrin type-A receptor 2)タンパク質を標的にする、馬の形をした分子薬の開発に成功したと発表しました。

 

このEphA2(ephrin type-A receptor 2)を標的にすることで、原発がん細胞だけでなく、原発がん細胞から分離して血液中に広がった転移がん細胞も破壊できた事をマウス実験で確認できたと発表しました。

 

この馬のような形の利点は、EphA2タンパク質に効率的に結合できるだけでなく、その背中の部分に既存の抗がん剤をのせて、がん細胞に直接、作用させることが可能になったこと。

 

今回の実験ではパクリタキセルをがん細胞を破壊するための治療薬として使用しました。

これにより、パクリタキセルのような、従来、健全細胞にまで影響した抗がん剤の副作用を最小化できる効果も見込まれています。

 

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