ではいったいパットがスコア差にどの程度貢献しているのか、ということをM・ブローディさんは貢献度(*1)として定義して検証しています。
04年~12年のPGAtourのスコアを見ると
○優勝選手のスコアは全体平均スコアより1RNDあたり平均3.7打よいーーーA
○優勝選手は全体平均に対しパッティングで1.3打稼いでいるーーーーーーーB
○B÷AX100=35%、すなわち平均貢献度は35%であり
グリーン以外の(ショットの)貢献度は65%となる。
即ち、優勝へのパットの貢献度は35%といえます。
さらに、スコアへの貢献度(*2)は同期間のPGAtourの上位40人の選手について平均したデータから
○1RNDあたりの稼いだ合計打数(SGT)=1.13
○パットで稼いだ打数(SGP)=0.17ーーーーーーーーーーーーーーーーーC
○グリーン以外で稼いだ打数=0.95ーーーーーーーーーーーーーーーーーーD
PCS=C÷DX100=15%となり、
パットのスコアへの貢献度は15%、グリーン以外の貢献度は85%ということになります。
上位40選手のスコアへの貢献度は15%ですが、優勝した場合のパットの貢献度は35%。
ツアーで優勝するには、やはりパットが貢献しているとみるか、他のショットの貢献が65%と大きい、と見るかは意見の分かれるところだと思いますが、パットが良くなければツアーで勝てないと言えるのではないでしょうか?
(もちろん、パットが良くなくても勝てているという実例もたくさんあります)
*1:優勝へのパッティングの貢献度(PCV)=優勝選手が全出場選手に対してパッティングで稼いだ打数を優勝選手のスコアと出場選手全体の平均スコアの差で割ったものX100(%)。
*2:スコアへのパッティングの貢献度(PCS)=1RNDあたりのSGPを1RNDあたりの稼いだ合計打数(SGT)で割ったものX100(%)。
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