低迷するYahoo!を復活させるため、当時Googleの副社長で、プロダクト部門の責任者であったマリッサ・メイヤーがヘッドハントされたのが、2012年の7月。

ただ、1975年生まれの彼女は、当時妊娠していたので、出産とマタニティー・リーブの為、本格的に活動を開始したのが、去年の秋だった。


これが、当時の社長就任後、初めてのインタビュー(2012年10月)。 このインタビューの中で、彼女は

" I want to make Yahoo! the absolute best place to work! (私は、Yahoo!を一番、働き易いところにしたいわ)"

と何度も言っている。 


それは、才能のある技術者を会社に惹きつけておく為にも必要なのだそうだ。





ところが、先々週、マリッサは突然、Yahoo!社員の在宅勤務を禁止する指示を人事部から出したから、全米で大騒ぎになった。


日本でも少しずつ、多様な働き方を推進する為の方法として、在宅勤務を認める企業が増えているが、先進的であるはずのアメリカの、それも在宅勤務を認める企業が多いIT企業で、突然、在宅勤務の禁止の指示が出たのだから、功罪の議論が百出するのも当然だ。



ところで、アメリカで在宅勤務者の全労働者に占める割合は、2.9%なのだそうだ。IT企業に限ると、これが17%に跳ね上がるが、それでも、思ったより少ないのではないだろうか?


勿論、困るのは、育児などの出勤が難しい家庭の事情がある社員で、不満が爆発した。


でも、マリッサも、そういう不満が多く出ることは、当然、事前に予想していただろう。


実際、彼女が副社長をしていた、Googleでは、一定の条件で、やはり在宅勤務を認めているし、リモート環境で仕事をすることに、彼女もとても慣れている。


批判を承知の上で、在宅勤務を禁止したのは、それでも、1つの場所で一体感をもって働くことが、技術と環境の変化の早い業界で勝ち抜くために、どうしても、しなくてはならない事なのだそうだ。


ベンチャー企業が成功するのは、皆が小さいところで、1つの方向に向かって懸命に働くからで
そういう雰囲気を、老舗のYahoo!にも、作り出したいのだろう、と言われている。


先々週に発表した際には、圧倒的に批判が多かったが、今は、支持する意見と半々程度だろうか?


何れにしても、経営者とその方針の評価は、数字によって決まるし、批判が出ることは百も承知で、必要だと思う方針を、どんどん出す彼女には、やはり経営者としての経験を感じる。

既に、人事評価制度は変えたのだそうだ。旧来、業績と人材のポテンシャルで年1回の評価だったのを、業績による評価だけに変えて、四半期に1回評価するらしい。




マリッサは、Yahoo!復活の為に、既に企業買収や、新しいモバイル・サービスの開発を宣言しているから、やはり目が離せない。