そうだ、京都に住もう。
あらすじ
著述家の永江朗さんという方が、京都に第2のお家・ガエマチヤをつくる過程を記録したエッセイ本です。随所に京都の素敵なお店が紹介されていて、京都本としても楽しめました。
グッときたポイント
3通りの読み方ができ、"一度で三度おいしい"本だと思います。
一つ目の読み方は、著者さんのセカンドハウスである京町家「ガエマチヤ」がつくられていくお家づくりの本として。
町家がどのようなものであるか勉強になりましたし、町家の雰囲気は保ちつつ洗練されたお洒落なお家をつくられていて、とても素敵だと思いました。
正直、リノベーションされた町家でお洒落なものって見たことなかったです。
京都に住む際、町家も検討して見に行きました。リノベーションされて綺麗になっていたのですが、いまひとつ野暮ったい感じがしていました。
ガエマチヤは野暮ったさとは無縁で、個展がひらけそうな雰囲気あるお家です。
アトリエがあり、茶室があり、屋根裏があります。
また内装やインテリアにもこだわっていて、部屋に置く椅子など10脚以上紹介されていました。
わたしが読んだ文庫本は写真がほとんど載っていなかったので、細かな内装の様子は分からず残念でした。
ただ、知らないインテリア・家具の名前を調べながら読むのも楽しかったです。
二つ目の本の読み方は、京都に行きたくなる京都本として。
以前、わたしは京都市内に住んでいましたが、この本を読んで「もう一度京都に住みたい!」と強く思いました。
それくらい京都の良さが伝わってくる本だと思います。
著者さんが京都で立ち寄ったおススメのお店がたくさん紹介されています。
端的にどこで何を食べたと書かれてあるだけなのですが、どれも美味しそうで美味しそうで。
ご飯屋さんだけではなく、インテリアショップだったり本屋さんだったりも紹介されています。脚注にお店の紹介があって、それを読むと行ってみたくなります。
もちろん街歩きや観光地を訪問されたときの話もあって、京都の雰囲気が伝わってくるのがよい本だなと思いました。
三つ目の本の読み方は、シンプルに優れたエッセイ本として。
当たり前ですが、とても読みやすいです。なんというか、文体が好きだなと感じました。
エッセイ本なので婉曲な表現とかはないです。淡々としているのですが、京都の雰囲気はもちろん、家づくり(付随する関係者の方との会話ふくめて)の楽しさや、著者さんの人柄も伝わってきます。
生活に疲れている感じが全くなくて、毎日の暮らしを楽しんで過ごされている。楽しい生活の中の一つとして、京都でのセカンドハウスづくりがあります。
「あ、いいな。わたしも、こんな素敵な暮らしを送りたいな。」
本を読んで、そう思えたのがよかったです。
この本を読むまで著者さんのことを存じ上げませんでしたが、ほかの本も読んでみたくなりました。
こんな人におすすめ
- お洒落な家やインテリアが好きな方
- 京都をぶらりとしたい方
- エッセイ本が好きな方

