本日の読書感想文




なぜ共働きも専業もしんどいのか 主婦がいないと回らない構造

中野円佳



あらすじ 


なぜ共働きはしんどいのか?


・子供との時間が取れないから
・短時間勤務や突発的な休みなどを取るワーキングマザーやワーキングファザー活用する企業側の制度が整っていないから
・保育園がただ子供を保育しているだけの場合もあり、子供の成長が保育園だけでは心もとないから


なぜ専業はしんどいのか?


・自分で収入を得ていないぶん、家事も育児もきちんとやらなければならないと精神的に余裕がなくなったりがちだから

・家事と育児が1人でこなす必要があり、自分の自由時間がなく主婦業が忙しいから

・自由にお金や時間を使うことに後ろめたさを感じてしまうから



なぜ共働きも専業もしんどいままなのか?
主婦がいないと回らない構造』だから
つまり、法制度が整っていないから

たとえば、
・正社員は残業を見込んだフルタイム勤務、転勤(パートナーは転勤をサポート)、年功序列の賃金体系が根強い
・パートは柔軟な働き方ができるが、賃金が安い
・家事を外注する文化やサービスがまだ浸透していない
・幼稚園は専業主婦を前提とした活動への参加を求め、保育園は幼稚園のように子供の教育に力を入れていない
・幼稚園や小学校に上がってからも、「小1の壁」や「小3、4の壁」などあるにもかかわらず、幼稚園や保育園の頃と違い、会社側の理解が乏しい

といった、企業の雇用制度や外注サービス、保育の幼児教育の制度などに変わっていないのが、共働きも専業もしんどくなってしまう理由


ただ、変化の兆しも
・働き方改革関連法の施行により、残業規制や勤務間インターバル制度の導入努力義務が課せられるようになった
・「総合職型パート」と言われるような、週4、5日勤務で1日6〜7時間・残業なしなどの働き方を求める企業も出てきている
・ギグエコノミーと言われるような、単発の仕事を組み合わせる人や、フリーランスの増加
・人事制度を変えて、勤務地や職務を明示した「ジョブ型」や、転勤は「手挙げ制」を採用
・在宅勤務の増加
・家事代行ビジネスの認知度アップ

事務系総合職のフリーランス女性と企業とのマッチングサービス


グッときたポイント 


専業の方に対する見方が変わりました。


今まで専業主婦は、「勝ち組」だと思っていました。


マンションのロビーでママ友同士おしゃべりをしたり、平日の昼間空いているショッピングモールやスーパーで買い物をしたり…。平日フルタイムで働いている者からすると、余裕があっていいなぁと感じていました。


しかし専業の方は、他の人に家事や育児を頼みづらい、ずっと子供と一緒と言うことから精神的にしんどくなってしまう、と言う辛さがあるのだと知りました。



この本では共働き世帯がしんどい理由として、子供との時間が取れないことを挙げています。


そして子供との時間が十分取れない理由として、長時間労働を取り上げていますが、たとえ夫婦どちらも定時で帰ったとしても、正直、子供との時間は十分には取れないと感じています。


だって、17時や18時に子供を迎えに行ったとしても、就寝までのたった3、4時間の間に、ご飯もお風呂もやらないといけないのですから。


そうなると時短勤務をしたくなりますが、周りに迷惑がかかるといった心理的ハードルがあったり、キャリアアップの道が険しくなったりといった風潮は、まだまだ残っていると感じます。

また幼稚園も保育園も3歳以下は結構お金がかかってしまうので、働かざるを得ない事情もありますね。



誰しも理想は、、、


仕事は時短かつリモートワークで、子供の送り迎えや突発的な風邪にも対応できる


ベビーシッターや家事代行を頼んでも心苦しく思わない(みんな利用しているから)、利用料金が安い


子供が成長して1人で留守番など出来るようになったら、また仕事にフルコミットしキャリアアップを図ることができる


といったようなものだと思います。


コロナ禍で在宅勤務が進んだとは言え、時短勤務や突発的な休み、将来的なキャリアアップ形成などはまだ制度として整っていないと感じます。


とはいえ制度が整うのを待っている時間はありません。少しでも理想のライフスタイルに近づくように、仕事や家事・育児と一つずつ見直したいです。

家事代行を頼んだり、夫婦で負担の話し合いをしたりすることが現実的な改善策かなぁと思います!


この本は2019年に書かれた本なので、コロナ禍をふまえて働き方について扱った本を今度読んでみようと思います。



こんな人におすすめ 


  • すべての子育て世帯の方!