3月中旬より「ビワの葉温灸」を受けに行き始めた。昔ながらの民間療法で、ビワの葉に含まれるアミグダリンなどの抗がん成分が、背中から肺の中にじわっと染み込んでくる感じだ。熱いので痛みにも気持ちがよく、また抗がん剤の副作用軽減の為にも効果があるという。

鍼灸師の先生との会話の中で、臨死体験まで行き、奇跡的に生還したある末期がんの患者の話を訊いた。この患者は臨死体験により、これまで抱き続けてきた死への恐怖から完全に解放されたというのだ。その結果、がんが治ってしまったという話。これは実話だそうだ。

病は気からというが、実はその気(心配事や恐怖心)が更に病状を悪化させると私もよく思うが、その「気」のコントロールは一筋縄ではいかない。むしろ諦めて(明らめて)、開き直った方が気のコントロールは容易いのかも知れない。最近、そう思ったりする。

この臨死体験はその患者にとって「死」が恐怖とは程遠いイメージだったのだろう。死に希望が持てた?という言い方も実に変であるが、そうなって死が逃げて行くストーリーだった。ただこの話、思いっきり天邪鬼ではある・・・。