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◆まずは寄生獣(前編)

【あらすじ&概要】
謎の寄生生物と共生することになった高校生・泉新一の数奇な運命を描いた岩明均の伝説的人気コミック「寄生獣」を、「永遠の0」の山崎貴監督が実写映画化した2部作の前編。
ある日、人間の脳を乗っ取って肉体を操り、他の人間を捕食する「パラサイト」と呼ばれる謎の寄生生物が出現。平凡な高校生活を送っていた泉新一も、一匹のパラサイトに襲われる。しかし、新一の脳を奪うことに失敗したパラサイトは、そのまま右腕に寄生し、自らを「ミギー」と名乗って新一と共生することに。当初は困惑した新一も、次第にミギーに対して友情に近い感情を抱くようになるが、やがてパラサイトと人間とが殺し合う事態が発生。新一とミギーもその争いに巻き込まれていく。
主人公・新一役を染谷将太が務め、深津絵里、橋本愛ほか豪華キャストが集結。脚本は、「ALWAYS 三丁目の夕日」や「探偵はBARにいる」など人気シリーズを手がける古沢良太。
(映画.comより引用)

2014年


そして、寄生獣完結編(後編)

【あらすじ&概要】
「永遠の0」の山崎貴監督が、岩明均の人気コミック「寄生獣」を実写映画化した2部作の後編。
右手に寄生生物ミギーを宿した高校生・泉新一の暮らす東福山市は、広川市長を中心に組織化されたパラサイトたちが一大ネットワークを構築。寄生生物殲滅を目指す人間側も、対パラサイト特殊部隊を結成して奇襲作戦の準備を進めていた。一方、人間の子を産み、人間との共存を模索するパラサイト・田宮良子は、ミギーと共生する高校生・泉新一の存在に、その可能性を見出していたが、新一は母親を殺されたことをきっかけに寄生生物への憎しみを募らせていた。そんな彼らの前に、最強のパラサイト・後藤が現れる。
(映画.comより)

2015年


【★★★(3.5)】
まぁ面白いんだけど、何か原作漫画がスゴいから…

キャストも映画としても悪くない実写化であることは間違いない


【感想】
なんだかんだ言えるほど原作ファンでもないんですけど、

ここ10年とか(?)スゴく実写化モノが多い中、これは良い実写化

最初はミギーの声が阿部サダヲって…なんて思いますけど、CG(VFX)がなかなか良くて、途中からあんまり気になりませんでしたね。

日常シーンの中にこそ邦画のVFXはマッチしますね。

ミギーと新一が一緒に味噌汁作るシーンなんて、どうやってるんでしょうか

ド派手なことにCG使うなら洋楽の予算感がいりますから邦画はあんまり無理しなさんな、と無茶な実写映画化モノに言いたくなります。


と言ったところで、「映画」寄生獣ですが、

面白い。面白いのだけれど、

なんか…

ハッキリと語れるほど原作漫画に詳しくもないんですけど、
原作のもつ面白い要素以上に面白いワケではないというか、

寄生生物が日常に、群衆に紛れていたら…
とか、
顔がグニャリと割れて人間を捕食する
だとか、
人間とは、生きるとは、生物とは、
とか、

この映画に詰まっているスゴい!と思う要素って結局のところ原作に全部あって、

漫画「寄生獣」を知らない人にまで届いて欲しいから映画にしました。

という以上に加点するポイントが無い気がします。

何度も言いますが悪い映画じゃないし、実写化として良い作品の部類だとは思いますよ。

キャストも良い。
主演の染谷将太は言うに及ばず、
抑揚を抑えた演技が求められる寄生生物側の深津絵里や東出昌大も良かった。

ただ、自分のペースで読んで自分のペースでのめり込んでいける漫画と違って、
完結編での盛り上げBGMとか何だか「少量ずつマイナスされる要素」はあっても、原作に比べて「スゴく加点する要素」が無いカンジなんですよ。

前編の夜の街中でどんどん警察官に扮する寄生生物が近づいてくるシーンなんかの緊迫感なんて良かったんですけどね。

なんか完結編の途中からは原作を、消化してる感が、あったりとか、

原作からの飛躍が感じられないのが残念な…

悪くない、良い映画なんですよ?


それにしても國村隼は色んな映画に出てるなぁ

以上。