Amazonプライムビデオにて観賞。




【あらすじ&概要】
「マルコムX」「ラストゲーム」のスパイク・リー監督とデンゼル・ワシントンのコンビが、共演にジョディ・フォスターとクライブ・オーウェンを迎えた犯罪サスペンス。マンハッタンの銀行で強盗事件が発生。警察、銀行強盗、両者とも譲らず神経をすり減らすような心理戦を展開する中、銀行の女性顧問弁護士が交渉人として現場にやってくる……。
(映画.comより引用)


2006年公開


【★★★(3.5)】
非常に秀作。よく出来ている。たぶん

が、ラストが少しフワッとして…綺麗過ぎる着地が印象に残りにくいか…一回観ただけではわからないな


【感想】
いやー、よく出来ている。

128分という尺で最後まで魅せる展開ではある。

が、惜しい!

と感じる着地でした。

というのも、最後まで観たあとで真実とは…と考えると一度観ただけではわからん!


という ちょっと難解な映画なので以下※ネタバレ含みます※







とゆーのも、この映画、
銀行強盗の手口や顛末もじゅうぶん面白いのだが、

銀行強盗の事件はメインではなく裏にある出来事を読み解く鍵として観客に提示されている側面もある


この手の緻密な映画が好きな方にはうってつけだと思います。


にしても結構難解じゃないですか?この映画

まず銀行強盗。ここだけ抜き取ってみる。
銀行に押し入った強盗は発砲なしで煙幕だけで人質を取る、約50人。

そして皆に同じジャンプスーツ、覆面を着させる(犯人と同じ格好)

銀行員ピーターハモンドは殴られる(怪しい)

そしてバラバラに部屋に閉じ込められ、ちょいちょい移動させられる。お互い誰が誰だかわからないうちに。

心臓が悪いおっちゃんが第一に外に出される。
ターバン男がその次…

犯人はバスとジャンボジェットを要求。
あとはメシ。

ピザが運ばれると盗聴されるもアルメニア語の演説が聴こえるだけでヒントにならず

犯人一味は備品室に穴を掘る。巨乳も穴を掘る

犯人の命令に反して覆面を取った男が犯人に連れていかれる


…全部書き出して羅列してもいいけど、やめときましょう。ほどほどのネタバレにしときます。

最後に劇中で明らかになる犯人たちはいいとして怪しい銀行員も手引きしてんじゃないかと。
そのあたり。


次に証言パート。これを銀行強盗パートと上手くミックスさせて見せてくれるもんだからもう…

キーワードを拾っていこう
水をくれ、コーヒーは飲まない、ガムいらない、服を脱がされた、DDカップは罪、補聴器、ユダヤ人、ダイヤモンドは甥が、etc…
このあたりまでにしましょう。


そして銀行強盗の黒幕は誰なんだと

銀行強盗事件の裏で動くケイスとホワイト(ジョディ・フォスター)。そしてナチ関係の書類とダイヤモンド。
こちらもキーワードでまとめてみましょう

銀行強盗を行わせた黒幕。ケイスの秘密。ダイヤモンド。ユダヤ人。14万ドル。ホワイトは市長から有能だがウザがられている。


なぁーんとなく見えてきましたね。

さて、どう思いますか?

一筋縄じゃないね~これは。

フレイジャー刑事が出世したりダイヤモンドがポケットから出てきたり、

最後にスッキリしそうでまだまだスッキリしないモノが沢山出てきます。


観終わってかなり整理しないといけない。
出来れば2回は観たほうがいい。

なかなか時間がない私にはちょっとキツいかな。

間違いなく秀作で、普通に観る分にも楽しめる映画なのでオススメですが、個人的には…

以上です。