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メイクと片付けとデザインと

頑張るのを辞めていた人がまた頑張ろうとするブログ
はじめるのに遅いことはないって本当ですか?

お片付け初心者です。少しずつ綺麗を作っていきたいと思います♪
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前回のお話→子宮筋腫・卵巣嚢腫を抱えた私が子宮摘出を決意するまでの話④

 

入院して嬉しかったこと。

それは

 

「家族のありがたみがわかった」ことです。

 

 

これは私にとって大誤算でした。

 

おそらくなんですが

いつも元気だった私が手術することになって、多少なりともみんな不安だったんだなと。

 

 

長男は私の入院、手術、退院と有給を取ってくれて、仕事が早く終わった時もお見舞いに来てくれました。

 

次男はすでに家を出ていましたが

食べたいものや必要なものがないか聞いてくれたり、お見舞いにも来てくれて心配しているのが分かりました。

 

長男、次男で連絡を取り合っていたことも嬉しいことでした。

 

夫の不安そうな顔も、心配してくれてるところも、私の為に何かしようとしてくれているのも伝わってきたので、手術してよかったと思えました。

 

私の勝手な憶測ですが

私が手術する=もしかしたら死ぬかも

という想像をしたんじゃないかなと思います。

 

たまには心配にされる側にたつのも

いいものだなと感じました。

 

ちょっと困ったこと

 

1つ難点を言いますと…

 

次男は私に「買ってきてほしいもの」を

聞いてくれたり、「〇時頃行くね」と連絡をくれたことに対し、

 

夫と長男はなんの連絡もなくいきなりやってくる…

 

 

 

…いいんです、いいんですよ!

来てくれるんですから。

 

 

でも、お風呂の時間とか、検査の時間があるし、面会できる時間は15分しかないので、出来れば待たせることなく会いたいわけですよ。

 

術後は院内を自由に歩けるようになりますが、やはり人が多い場所は怖くて行けず、同階の自販機のジュースが売り切れてしまい飲み物を買ってきて欲しかったんですがそれを伝える前に病室に来てしまうので、コンビニで買ってきてって伝えるのも悪くて…

 

こういう時に性格って出ますね。

 

でもそれは本人たちには言わずに

そっと心の中にしまいました。

 

 

前回のお話→子宮筋腫・卵巣嚢腫を抱えた私が子宮摘出を決意するまでの話③

 

手術の不安が消えたといいつつも

やはりケースバイケースよね…と思うと

ギリギリまで本当によかったのか?と考える日々。

 

当初、半年間レルミナを飲みつつづける予定でしたが、肩こりや手足のこわばりがあることや、重たいものをもって腹痛をおこしたことを考慮して手術の予定を早めることになりました。

 

手術の予定が1か月ほど早くなったことで

もやもやしている期間が短くなり

一気に「よし頑張るぞ!」という気持ちに。仕事復帰も早まると思うと余計明るい気持ちになれました。

 

 

片方の卵巣を残すかどうか

 

これについては

手術ギリギリまで悩んでいいですよと

医師から言われていたのでかなり悩みました。

 

片方はもう救えないので切除が決まっていて、もう片方は中身を取り出して残せそうということでした。

(手術中もし状態が悪化していたら切除の可能性があることも説明されました)


通常は女性ホルモンの減少を防ぐ為、残すことを勧めているそうです。

 

でも、残したからと言って卵巣が正常に

機能するかわからず、残したことで再発や癌の危険がある…。

 

実母からは案の定

「取っちゃった方がいい」と言われて

私も再発や癌のリスクを考えると、

取った方がいいと思っていました。

 

でも、手のこわばりが結構つらくて

女性ホルモンがどれだけ女性の身体に大切なものなのかを体験できたことで

卵巣を残す決断にいたりました。

 

入院

お部屋について

 

無料の4人部屋を希望しましたが、空いておらず、4人部屋で仕切り壁のある部屋になりました。

ちなみに1日3000円くらいだったと思います。(テレビ・冷蔵庫代込み)

 

この「仕切り壁」というのがあるかないかで、無料か無料じゃないかに違いが出るので、そんなに意味あるかな?と思っていたんですが


結論、「仕切り壁、最高!」となりました。

 

カーテンだけだと向こう側を感じやすく

気を使ってしまいますが、

片側に壁があると、物を立て掛けることも出来るし、落ちにくい。

なにより個室感が増すのでとてもよかったです。

 

入院は予定より1日伸びて7日だったので

快適に過ごせてありがたかったです。

 

手術

前日の夜に下剤を飲んで就寝。

(高さ5㎝程度の小さな下剤)

 

朝、下剤の座薬を入れてもらいました。

 

朝一の手術だったので、予定時間がずれないという最大のメリットもありました。

 

手術着に着替えて病棟から出ると

エレベーターの前で家族が待っていてくれて

 

「頑張ってね」

「頑張ります!」と声をかわし

すぐにバイバイ(笑)

 

名前と、なんの手術をするかを

口頭で確認してBGMの流れる手術室へ。

 

思っていたよりも狭い手術台でびっくり。私、はみでませんか?と心配になって笑いました。

 

手術後

目が覚めて挿管していた器具を外してもらうとすぐに声が出ず、慌てたものの息が出来て安心。

 

朝、挨拶をかわした場所で

一瞬家族に会えたものの、話せず終了。

 

部屋で医師から

「子宮の重さは550gで出血もほぼなし」と報告がありました。

 

ちなみに550gは大きいほうだそうです。

小さくしていなかったらどれくらいだったんだろう…

 

そして!

心配していたガスですが

なんと今回ほぼ痛みがなく

術後、数時間ですんなり歩けました!!

 

25年前のあの痛みが恐ろしかっただけに

 

「え?え?ほんとに?

いや、いや、このあと痛くなるかも」

 

とびくびくしてましたが

脇腹につるような痛みと多少の違和感がある程度で、吐き気も出ずにすみました。

 

なんでだろう。

技術の進歩?私の体質が変わった?

などと思っていたら

同室の方が

「イタタタタタタ!!!」と叫んでいたので、やはり個人差があるのだと思いました。

 

入院中は痛み止めを毎食後飲み、

それでも痛みがある場合は点滴もしてくれると聞いていたので、我慢しなくていいんだと思えて安心出来ました。

 

 

想定外だったこと

膣から子宮を摘出する際に、膣を一部縫ったそうで、そこが炎症を起こして熱が出てしまいました。

 

一度外れた点滴を再開するにあたり

なかなか針が入っていかず青あざに。

看護師さんが変わってやっと入ったものの位置が悪く手が動かしにくい。

 

また別の看護師さんが

「手、動かしにくいですよね?

違う場所に入れなおしますか?」と聞いてくれて、最悪あと2日点滴が必要になる可能性があったので違う場所に指しなおしてもらいました。

 

今まで血管の太さには自信があったんだけど(謎)今回は苦戦しましたね。

 

 

炎症と熱のせいで退院が一日伸びてしまいましたが、看護師さん皆さん優しくてありがたかったです。

 

今はタッチパネルで患者の情報を操作するんですね。

看護師さんの入れ替わりが多いので

情報共有するのに使用していて驚きました。

 

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入院時に持って行くといいものを

YouTubeで見て買いましたが

一番は延長コードとマジックテープでした。

 

マジックテープはコードを固定したり

ミニバック(ポーチ)を柵に付けると

取りやすかったですね。

 

私は痛みも少なく、起き上がれたので

色んな事を想定して準備したものほとんどを使うことなく退院しました。

 

とはいえ、備えあれば患いなしなので

準備は慎重に行うといいと思います。
 

 

前回のお話→子宮筋腫・卵巣嚢腫を抱えた私が子宮摘出を決意するまでの話②

 

通っていた婦人科に手術をする意思を伝えると、そこでは手術が出来ないとのことで、子宮系の手術が得意な病院を3つ紹介してもらいました。

 

・子宮系の技術をもった医師が集まっていること

・研修医の立ち合いがないこと

 

この2点から病院を決めました。

自宅からは電車やバスを使うので

乗り継ぎも含めて1時間程度かかるのが難点でしたが、近所だからという理由で病院を決めてもいいことはないとわかってたので迷いはありませんでした。

 

転院に伴い調べたこと

まずは病院のHPを見て

どんな医師がいるかチェックしました。

 

その病院は顔写真や医師の特徴(経験)などが載っていたので、決めやすかったと思います。

私は女性医師がよかったので

この人だ!という人を見つけて予約。

 

初診の際、手術をする決意をした理由などしっかり聞いてくれましたし

質問への回答もわかりやすく、話し方も優しくてこの人にお任せしたいと思えました。

 

子宮摘出のリスクと家族のこと

実母からは

「子宮なんて取っちゃいなよ」とか

「手術しないなんて考えられない」

と私に対する否定的な事を言われ続けていました。

 

もちろん、私を心配してのことだとは思いますが

私は「子宮を取ったら女性じゃない」

という考えで手術を渋っていたのではなく、「子宮摘出のデメリットや身体の変化」が心配だから悩むんだよと伝えてもいまいちわかってもらえず、もやもやした気持ちになったのを覚えています。

 

手術のリスクは検索すれば出てくるのですが、下記の2点が特に気になっていました。

 

・更年期障害が起きること

私の場合、卵巣嚢腫もあった為、

卵巣を両方摘出すれば女性ホルモンが減り、一気に更年期障害が襲ってきます。

 

卵巣の片方は中身だけ取って残せるとのことだったので、医師からは片方残すことを勧められました。


でも、残した卵巣が機能するかは不明なうえ、再発すれば再手術、卵巣癌のリスクもあるという、なんとも難しい判断を迫られる状態でした。

 

・尿道を傷つける可能性があること

実はこれが一番心配な事でした。

子宮と尿道は隣接しているので、

子宮が大きくなっていたり、癒着していると子宮を切除する際に尿道を傷つけるリスクがあるんだそうです。

 

 そして、手術を躊躇する理由がもう1つ…

 

それは

術後の痛みが怖いことです。

 

25歳の時に一度卵巣嚢腫の手術をしているので、腹腔鏡の手術を経験しています。

それ自体は、1㎝程度の穴をお腹に4か所開けるので、傷口は小さく済むしそれほど痛くないんですよ。

 

お腹をガスで膨らませて手術するので

そのガスが抜けずに身体にたまってしまうと

激痛なのです。

 

当時、両肩にガスがたまり

身体を起こせないほどの痛みでした。

術後はなるべく動いた方がいいのですが

看護師さんに

「絶対に無理です!」

と言い切ってしまったほど。

 

その翌日はなんとか歩いたものの

猫背のおばあちゃんのように歩くのが精一杯で、お腹の傷の痛みなんて全く覚えていないほどでした。

 

あの悪夢が再び…と思うと、簡単に手術しますとは言えない…

それくらいトラウマ級の痛みだったのです。

 

不安なことは医師に聞く

ネットで調べたり、子宮摘出の経験がある方や、婦人科系のYouTubeを見て、自分の病気を理解したかったのですが、

なんだか怖い話ばかり目について

どんどん不安が増してしまいました。

 

今は技術も機械も進化しているし

何より担当してくれる医師に聞いてみよう!と思いました。

 

更年期障害については市販のサプリや漢方で自分に合うものを見つけるか、

症状が出た際に病院に相談すれば

対応してくれるとのことでした。

 

 

ガスの抜けやすさについても

25年以上経過しているので多少は改善しているのでは?と思って聞いてみましたが、やはり個人差があるそうで…

「あれが大変なんですよね」とおっしゃってました。

 

尿道を傷つける可能性については

子宮摘出に伴い、一番慎重に行うことである為、滅多に起きない事象であること。

また、術中に傷つけたことに気づいたら

その場で再建し、術後は傷がついていないか丁寧に確認、もし万が一、傷がついていたら再手術となることを教えてくれました。

 

もしここで、

「そんなことありません!」と気分を害されたり

「滅多にないから大丈夫ですよ~」と

さらっと流されていたら

ここまで安心できなかったと思います。

 

この点について最重要視していることや

傷つけたらこういうことをして、その後こうする…と丁寧に説明してくれたことで

手術への不安が取れていくのを感じました。

 

自分と合う医師を見つけるのって

すごく難しいことだと思うんですが

出会えてよかったと心から思いました。

 

次回は入院から術後の経過についてお話したいと思います。