前回のお話→子宮筋腫・卵巣嚢腫を抱えた私が子宮摘出を決意するまでの話③
手術の不安が消えたといいつつも
やはりケースバイケースよね…と思うと
ギリギリまで本当によかったのか?と考える日々。
当初、半年間レルミナを飲みつつづける予定でしたが、肩こりや手足のこわばりがあることや、重たいものをもって腹痛をおこしたことを考慮して手術の予定を早めることになりました。
手術の予定が1か月ほど早くなったことで
もやもやしている期間が短くなり
一気に「よし頑張るぞ!」という気持ちに。仕事復帰も早まると思うと余計明るい気持ちになれました。
片方の卵巣を残すかどうか
これについては
手術ギリギリまで悩んでいいですよと
医師から言われていたのでかなり悩みました。
片方はもう救えないので切除が決まっていて、もう片方は中身を取り出して残せそうということでした。
(手術中もし状態が悪化していたら切除の可能性があることも説明されました)
通常は女性ホルモンの減少を防ぐ為、残すことを勧めているそうです。
でも、残したからと言って卵巣が正常に
機能するかわからず、残したことで再発や癌の危険がある…。
実母からは案の定
「取っちゃった方がいい」と言われて
私も再発や癌のリスクを考えると、
取った方がいいと思っていました。
でも、手のこわばりが結構つらくて
女性ホルモンがどれだけ女性の身体に大切なものなのかを体験できたことで
卵巣を残す決断にいたりました。
入院
お部屋について
無料の4人部屋を希望しましたが、空いておらず、4人部屋で仕切り壁のある部屋になりました。
ちなみに1日3000円くらいだったと思います。(テレビ・冷蔵庫代込み)
この「仕切り壁」というのがあるかないかで、無料か無料じゃないかに違いが出るので、そんなに意味あるかな?と思っていたんですが
結論、「仕切り壁、最高!」となりました。
カーテンだけだと向こう側を感じやすく
気を使ってしまいますが、
片側に壁があると、物を立て掛けることも出来るし、落ちにくい。
なにより個室感が増すのでとてもよかったです。
入院は予定より1日伸びて7日だったので
快適に過ごせてありがたかったです。
手術
前日の夜に下剤を飲んで就寝。
(高さ5㎝程度の小さな下剤)
朝、下剤の座薬を入れてもらいました。
朝一の手術だったので、予定時間がずれないという最大のメリットもありました。
手術着に着替えて病棟から出ると
エレベーターの前で家族が待っていてくれて
「頑張ってね」
「頑張ります!」と声をかわし
すぐにバイバイ(笑)
名前と、なんの手術をするかを
口頭で確認してBGMの流れる手術室へ。
思っていたよりも狭い手術台でびっくり。私、はみでませんか?と心配になって笑いました。
手術後
目が覚めて挿管していた器具を外してもらうとすぐに声が出ず、慌てたものの息が出来て安心。
朝、挨拶をかわした場所で
一瞬家族に会えたものの、話せず終了。
部屋で医師から
「子宮の重さは550gで出血もほぼなし」と報告がありました。
ちなみに550gは大きいほうだそうです。
小さくしていなかったらどれくらいだったんだろう…
そして!
心配していたガスですが
なんと今回ほぼ痛みがなく
術後、数時間ですんなり歩けました!!
25年前のあの痛みが恐ろしかっただけに
「え?え?ほんとに?
いや、いや、このあと痛くなるかも」
とびくびくしてましたが
脇腹につるような痛みと多少の違和感がある程度で、吐き気も出ずにすみました。
なんでだろう。
技術の進歩?私の体質が変わった?
などと思っていたら
同室の方が
「イタタタタタタ!!!」と叫んでいたので、やはり個人差があるのだと思いました。
入院中は痛み止めを毎食後飲み、
それでも痛みがある場合は点滴もしてくれると聞いていたので、我慢しなくていいんだと思えて安心出来ました。
想定外だったこと
膣から子宮を摘出する際に、膣を一部縫ったそうで、そこが炎症を起こして熱が出てしまいました。
一度外れた点滴を再開するにあたり
なかなか針が入っていかず青あざに。
看護師さんが変わってやっと入ったものの位置が悪く手が動かしにくい。
また別の看護師さんが
「手、動かしにくいですよね?
違う場所に入れなおしますか?」と聞いてくれて、最悪あと2日点滴が必要になる可能性があったので違う場所に指しなおしてもらいました。
今まで血管の太さには自信があったんだけど(謎)今回は苦戦しましたね。

炎症と熱のせいで退院が一日伸びてしまいましたが、看護師さん皆さん優しくてありがたかったです。
今はタッチパネルで患者の情報を操作するんですね。
看護師さんの入れ替わりが多いので
情報共有するのに使用していて驚きました。
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入院時に持って行くといいものを
YouTubeで見て買いましたが
一番は延長コードとマジックテープでした。
マジックテープはコードを固定したり
ミニバック(ポーチ)を柵に付けると
取りやすかったですね。
私は痛みも少なく、起き上がれたので
色んな事を想定して準備したものほとんどを使うことなく退院しました。
とはいえ、備えあれば患いなしなので
準備は慎重に行うといいと思います。