徳島のこの年の個人戦は主だった選手が順当に県大会に進出していた。 山川中の源、市場中の西木、鳴門一中の坂東など一発のある選手や天才と言われる選手などタイプの違う選手が県下から上手く揃って出場していた。

 

チームメイトが皆、負けたためやむなくバスで撤収になったのだが、最後まで個人戦を見届けたかった。

 

翌日の新聞を見ると石井の3人衆でもなく、決勝は宮浜中の多川と吉岡と書いてあった。 この二人と面識がまるでなかったのでどんな選手だったかもわからなかった。

 

ただ高校に行ってから源、佐々木、以外はほとんどの選手が剣道を続けていて順当に活躍していたので多くの大会で良い試合を見させてもらった。

 

男子剣道ばかりに注目していたが、女子では鳴門光武館の縁者なのか鳴門一中、鳴門高、で剣道をしていた寺西という選手が目についた。 男子の坂東に注目が行きがちだったが鳴門勢で「寺西」というと道場関係者で達人級に強いイメージがある中、中学時代はこの寺西選手、余り強い選手ではなかった。 (すごく美人だったのは良く覚えている)

ただ、高校になってふと練習中によい動きをしている女子が目についたので見てみるとこの子だった。

元々の才能が開花したのか意識改革をしたのか、、中学と高校でこれほどイメージの違う選手は他にいなかった。

運悪く上位までは上がることはなかったがこの選手も見ていて大変面白味のある選手だったのを覚えている。

 

さて、まだ光武館はあるのだろうか・・・・坂東と寺西、傍から見ていてもうらやましいカップルだった。お互いを信頼しきっている関係って良いものだ。案外この二人は今、めでたく結ばれていたりするのではないかと推測する。

 

タイのバンコクで暮らして20年。ふと中学、高校時代の剣道のことを思い出した夏だった。