今年もあるとは思っていなかったのでとても嬉しかった。
それほど丹後ちりめんが玉さまを惹きつけているということかも
坂東玉三郎京丹後特別舞踊公演
2017年6月24日(土)
25日(日)
14:00 開演 16:00すぎ 終演
京都府京丹後市峰山町
京都府丹後文化会館
一 御目見得 口上
二 秋の色種
三 羽衣
口上が楽しみで二回とも行ってしまった。
昨年も初日と二日目では口上がちょっと違っていたから。
もちろん、玉さまを間近で拝める数少ないチャンスだからという理由が一番だけれども。
【口上】
雑誌「和楽」の取材でのことが中心。
よく知られた場所ではなく、
車だと数秒で通り過ぎてしまうようなところで写真を撮ったと。
京丹後市は私にとって準地元なので、「聖地巡礼」は、わりと行けそうな気がしている(まだ行っていないのか!と突っ込まないでね)
その時のことを思い出しながらお話になる、玉さまの楽しそうなこと
引き込まれて、和楽の写真の一枚一枚を思い出す。
東京で手に入らなかった素晴らしいちりめんが、ここ京丹後の呉服屋さんの蔵にいっぱいあったときの感動のお話も、白生地を手に微笑む写真を思いだしていた。
初日にはなかった「道成寺」のてぬぐいのお話が、最も印象に残っている。
「道成寺」で使う手ぬぐいは、口にくわえるなど扱いがいろいろある。とても大切なものなのだが、近年自分の求める質のちりめんが手に入らない。(恥ずかしながらあのてぬぐいが縮緬製だとこの時初めて知る)「貫八」(かんぱち)という重さのものが手に入らず、自分の思うような舞の動きができない・・・と思っていたら、丹後から一反の貫八が届けられた。もう一人の「道成寺」は踊らないと決めたのだけれど、「二人道成寺」なのでこれから次の人たちへ伝えていける。(こういうニュアンスだったと思う)
玉三郎さんの単なるこだわりではなく、芸術に対する使命感のようなもを感じて涙しそうになった
舞踊公演では、自分がどんな声をしているのかわかっていただけないので(羽衣はちょっと聞けるけど)口上を入れていると。(それが楽しみで来ている人(私だ!)もいるのですよ)