松竹大歌舞伎@春秋座 | むばたまの夜の衣を返してぞ着る

むばたまの夜の衣を返してぞ着る

~いとせめて恋しきときはむばたまの夜の衣を返してぞ着る~
平安時代の歌人小野小町の歌から。
愛しい人にどうしようもなく会いたくてしかたのないときは、
寝間着を裏返して寝るわ
(寝間着を裏返して寝ると恋しい人の夢を見ることができるという説があったそうで)

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『獨道中五十三驛』

 

2016年10月8日(土) Aプロ 1階上手桟敷
2016年10月9日(日) Bプロ 2階センター
 
前後が体調不良でえーん
というわけでまたもや更新が遅くなった。
その上、投稿したつもりが下書きのままだったというびっくり
 
化け猫の宙乗りと十三役早替り!これを猿之助さんと巳之助くんのダブルキャストでやるとなれば、どっちも観たくなるのが人情というものであるニコニコ
 
1回目はAプロ、猿之助さんの化け猫から。この方の老婆はリアルで凄みがある。傾向は全然違うけど「黒塚」の時にもそう思った。以前苦手だったのが嘘みたいに、最近、猿之助さんの舞台が好きになっていることに驚いている。
 
化け猫が怖すぎる(゚Ω゚;)
踊っている猫たちはあんなに可愛いのに・・・。猫好きの私でさえ、怖いのだから、このお芝居猫の苦手な人は悪夢にうなされるのではないかと心配にさえなる。
 
己之助くんの早替り。
予想以上(と言ってはみっくんに失礼だよね)に素晴らしかった。大丈夫かな?なんてちょっとハラハラするスリルも含めて、とても楽しめた。昆布巻きのところでひやっとするところはあったけれど。とにかく、(私は踊りのこと分からない素人だけど・・・・)それぞれのお役をきっちり踊り分けていたのに拍手クラッカー
 
翌日はBプロ
己之助くんの老婆がこんなにもきっちり「老婆」であることに感心。
猿之助さんの早替りは、「はたいふべきにあらず」ポーンラブちゅー
早替りは鮮やか過ぎてもいけないというようなことを、猿之助さんが言ってたけれど・・・とってもとっても。鮮やかだったよー。芸者雪野さんなんてお座敷に出てそうな感じだったし(笑)
土手の道哲を見ながら、こんぴらでの「浮世風呂」を思い出していた。あのときの亀治郎さんの脚の細さといったら・・・滝汗 それからすると、ずいぶんたくましい脚におなりでデレデレ
 
自分が最も活躍できるときに後輩にそれを伝えていくという姿勢が、鮮明に表れていたと思える今回の巡業。やっぱり猿之助さんってすごいラブラブ
 
猿之助ブレンド。意外?にもあっさりとしたお味。美味しかったよ。