五代目雀右衛門襲名披露
七月大歌舞伎
関西・歌舞伎を愛する会 第二十五回
またしても・・・・
九月になってしまったことに気付いて焦っている。(いつものこと)
2016年7月17日(日)
昼の部 11時開演
一階 下手
「小さん金五郎」
上方の匂いのする演目。「雁のたより」と似た感じだなあと思いながら観ていた。鴈治郎さんはこういう演目ほんとうに似合う。出ているだけでほんのりおかしみと哀しみがあるところが好き。でも、終わり方があまり好きじゃなった。みんなくっついていくのにお鶴さんだけ可哀そうでとお鶴さんに心を寄せてしまったのはきっと吉弥さんがうまかったせいだろう
「夕霧名残の正月 由縁の月」
雀右衛門さんきれいだわ。この夕霧にぴったりだわ。さすが藤十郎さん風情があるわ。と、ほわぁ~としてたら終わっていた
「与話情浮名横櫛」
ニザさんの与三がやっぱりすばらしくて、セリフに聴きほれた。
切られ与三で思い浮かべるのは番頭さんがお富さんちの掛け軸を褒めるシーンの「抱一でございますかな」みたいなセリフ。 玉さまが抱一に興味を抱いたのはこの芝居がきっかけだったと「日曜美術館」でおっしゃっていたっけ。それ以来ちょっと抱一好きになっている。なんと単純な
赤間別荘は初めて観た。ここがあるとお話が分かりやすくてよいね。見染→源氏店 が多いようだけど。歌六さんの蝙蝠安がかなりのヒット、いやホームラン番附を読んだら初役とあったので驚いた。得意種目って感じだったから。
夜の部 16時開演
一階 中央
「鬼一法眼三略巻 菊畑」
あ~記憶が・・・
亀鶴さんの湛海の小物っぷりがとてもよく出ていて楽しかったことをよく覚えている。
「口上」
我當さんが並ばれたのは嬉しいが、後ろから支えられての姿が痛々しくて
「鳥辺山心中」
ニザさんがやっぱり若い武士にしか見えない。もっとも、短気で思慮の浅い人には見えないけれど(笑) 秀太郎さんのお花も若くて可愛い。
鳥辺山と言えば・・・
「京の鶯が買いたいのだ」
「濁りに沈めど濁りに染まぬ清き乙女と恋をして」
というセリフが印象的だが、これにふさわしいお染さんだった。
「芋堀長者」
最後はこういう楽しい演目がいいね。橋之助さんと錦之助さんのコメディアンぶりにずっと笑っていた。お二人とも男前なんだけど滑稽な動きが実にうまくて楽しかった。若者たちはもうちょっと頑張ってほしかったかな。あ、でも、虎太郎くんは可憐でかわいかった
年に一回くらいは食べたくなるはり重のビーフカツサンド。