本屋に行き、集めているマンガの新刊を3冊見つけた。
購入し、並んだ背表紙をふと見るとすべてアフタヌーンの文字。
掲載誌ごとに発売日がまとまっているから、あたりまえっちゃアタリマエだが、3つも集めていたとは気づかなかった。
高校生くらいから青年誌のマンガを集めていた。
なぜか周りが読んでいたヤンマガ、ヤンジャン系は未だに余り読まない。
でも、今は亡きヤンサン系は妙に買っていた気がする。
今でもメインはモーニング、スピリッツ系。
バイオレンス者や裏社会、サスペンスなどの重い話はあまり読まない。
マンガはあくまで気分転換で、前向きにならない話は自然と避けがち。
一時期はアタゴオルシリーズを寝る前に必ず読み、心をワンダーな世界に飛ばしてから床に入ると寝付きがよくなったこともある。
少年誌はどちらかといえばジャンプ、サンデーが多く、マガジンで集めたマンガはあまり多くない印象。
今回買った3冊のマンガは以下。
○おおきく振りかぶって
3巻くらいでたときに話題になっていて、アフタヌーンで高校野球と言う違和感に誘われて購入。
以来ずっと読んでいる。
もともと野球マンガは大好物。
このマンガが他の高校野球マンガと一線を画すのが、徹底したリアリティに尽きる。
野球はまったくやったことがないが、おそらく野球部員であればあるあるの宝庫なのだろう。
主人公やチームメイトだけではなく、相手選手、監督や選手の親などの心情も細かく丁寧に描かれており、まるでチームの関係者にでもなったかのような没入感がある。
表紙をめくった袖には登場人物の家族構成や血液型などが常に描かれてあり、セリフのない選手まできちんと設定されている。
カバー下の読み応えは個人的に漫画界随一。まさかの、カバー下でスピンオフの連載をするという暴挙も。
最近は細かすぎて野球部員も知らないであろう野球のルールと解説が、読み手の心を折る細かい手書きで書かれている。
そして何より試合の駆け引きの細かさ!
1球1球に意味をもたせ、ほとんど省略することがないため、とても濃厚。
平気で1試合に3〜4巻使うので、約半年に1巻ずつでていることを考えると、1試合を描くのに2年近くかかっていることになる。
しかも、現在は1年生の1月に入ったところ。
現在35巻。
ここまで連載開始から約11年と7ヶ月。
目標は全国制覇。
どこまで描くつもりだろうか…
ちなみに、主人公は大きく振りかぶるタイプではない気弱なタイプ。
タイトルが伏線になっているタイプのマンガかどうかも気になるところ。
○ヴィンランドサガ
元々宇宙好きで、宇宙マンガを集めているうちに同作者のプラネテスの名前を聞き、その後愛読。
プラネテス終了後の新連載がヴィンランドサガで、以来ずっと集めている。
正直、ヴァイキング時代という設定と、プラネテスのイメージが全く結び付かず、途中まではイマイチハマらず惰性で集めていた。
見方が変わったのは、主人公の青年編から。
戦いばかりだった少年編から一変、その時代の背景を巧みに利用して、プラネテスのように人間の真理をつついてくる。
タイトルでもあるヴィンランドに向けて主人公達が出発したところだが、すでにどう考えてもこの先で何か起こりそうな種が撒かれている。
こちらは現在25巻。
連載より約16年3ヶ月。
こちらも終わりが見えない…
そもそもどうなったらエンディングになるのかがわからない…
人気はあるようなので、このまま打ち切られずに完結することを祈りたい。
○天国大魔境
こちらは現在6巻とまだ新しい連載。
このマンガがすごいにノミネートされていたことはなんとなく知っていたが、同作者の他の作品を軽く読んだときに特に感想が出てこなかったため、なんとなくスルー。
しかし、他のアフタヌーン作品を買ったときに単行本入っている他作品の紹介チラシがしつこいくらいこの天国大魔境ばかりで、チラシを読んでいるうちに根負けし購入。
サイバー感のないアキラのような、何かの事件後の荒れた世界。男子はこれでもうヤラれてしまう。
絵柄からは想像していなかった、とても作り込まれた設定。
でも秀逸なワードセンスで重くならず楽しく読める。
ここに来るまで、大量の伏線と謎をばらまき、ようやく最新刊で回収が始まっていくか…?
というところ。
この人の描く女の子は顔はなすび顔でかわいくはないのだが、体がなんかエロい。
実際、なかなかの頻度で乳が出てくる。
エロいのだろう。
この調子で。
と、個人的には当たりの多いアフタヌーン。
読んだことのあるアフタヌーン掲載マンガ(途中で止まったものも含む)を挙げると、
ブルーピリオド
猫が西向きゃ
波よ聞いてくれ
あたらしい朝
ほしのこえ
蟲師
リトルフォレスト
ムーンロスト
茄子
クーの世界
なるたる
ブルーワールド
ヨコハマ買い出し紀行
まあまあ読んでました。