仕事を終えたダンナから通信。

神妙で大人しい。
すごく気をつかってくれて
優しく話そうとしてるのがなんかギクシャクしてる。

そりゃそうやよ。
仲直りしたばっかやもん。

一生懸命、今日あったことを楽しそうに報告してくれる。

夕方から会社のAさんとプチ打ち上げで盛り上がったみたいで何よりだなぁ、って。

ケンカしたままだったら楽しめへんもん、ね。

飲み疲れ?
話し疲れ?
てか、ケンカ疲れだよね…

なんしか、かなり疲れてたみたいで寝落ちしたダンナ。

今ごろ、ぐっすり寝てるんだろうなぁ。











ダンナと宝物。


大事な宝物をいつもこっそりだしては陽にかざして撫でる。

掌で目で肌で、その全てを慈しんで存分に楽しむ。


誰にも見せない。

誰にも教えない。


どうしても独り占めしたい。

誰も知らない、誰にも見つからない

いつもの内緒の場所にまたそっとしまいこむ。

ふと、宝物が消えてしまうんじゃないかと不安に駆られる。


だったらいっそのこと、宝物はこの世からなくなればいい。
壊してしまいたい衝動に駆られる。
粉々に砕けちってしまえばいい。

破片になってしまっても大事なことには変わりがない。


内緒の場所から強引に引っぱり出して
壊してしまう前にもう一度だけ、陽にかざす。

そしてこれが最後だと思い、掌で目で肌でその全てを慈しむ。



だけど



やっぱりとても大事なものだから壊せない。


宝物をぎゅって身体の深いところで抱きしめたら

また誰も知らない内緒の場所に今度はそっとしまいこむ。


それから、そっと鍵をしめた。