トランプ主導のウクライナ戦争部分停戦とは | パパケベックの総合ブログ

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トランプ主導のウクライナ戦争部分停戦とは


現時点で、停戦をロシアもウクライナも守っていないようにしか見えないが・・・

それでも次の記事を読むと、ロシアは、エネルギー施設に対するドローンなどの攻撃を停止しているような言い方をしている。


●米停戦案「現状のままでは受け入れ不可」=ロシア外務次官

 

 

 



ロシアのペスコフ大統領報道官ーーー

「ロシアはまた、米が仲介したウクライナのエネルギー施設への攻撃停止措置に完全に従っているとした。」

さらにウクライナの停戦違反についてアメリカにリストを提出したとか。

ラブロフ外相の言い分ーーー

「ロシアは違反行為のリストをウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障担当)とルビオ国務長官に渡した」


ゼレンスキーがどのように反応しているか書いていないが、今回のアメリカ主導の停戦というのは、もともとゼレンスキーがプーチンの要求をそもそもどれも拒否するようなことしか考えていないことだ。


つまり、ゼレンスキーの言う停戦合意とは、トランプ政権に対する体裁でしかないことだ。

しかもゼレンスキーは、ロシア側の終戦条件を受け入れる考えはない。


そのうえで停戦協議をアメリカが双方に仲介しても、停戦そのものが成り立たないだろう。


以下の記事でも取り上げたようにトランプが最も気にしている点は、ゼレンスキーがアメリカとのレアアース協定に調印しないことだ。

停戦の前にトランプが気にしている点だ。

●【複製】今年中のウクライナ戦争停戦はお流れの様子で
https://ameblo.jp/push-gci/entry-12892206777.html

その記事でトランプが気にしているレアアース協定についてゼレンスキーが調印を渋っている様子だ。

●ゼレンスキー氏は鉱物資源協定からの撤退望んでいる=トランプ氏

 

 

 



トランプーーー

「ゼレンスキー氏はレアアース協定から撤退しようとしているが、もしそうしたら、非常に大きな問題を抱えることになる」


少し遠回しな言い方のときのトランプは、今後のウクライナへの軍事支援から資金支援まで差し止める可能性が出てくる。ウクライナへの情報提供も含めて。


ロシアのリャプコフ外務次官の発言の記事の方は、停戦合意が進まない原因にアメリカの停戦案が以下の点で欠如していると言っていることだ。



アメリカの停戦案は「ロシアが紛争の根本原因と考えている問題に対処していない」

だが、そんなことは最初からわかっていたことだ。


トランプの目論見は、ロシアと停戦交渉を仲立ちして、いわばウクライナをダシにして、アメリカがウクライナのレアアースの権利付けのために停戦交渉を仲介しているに過ぎないことだ。


トランプは、ウクライナの戦争状態を利用してウクライナにウクライナのレアアースをアメリカの権利にするためにロシアとの停戦交渉をしているに過ぎないことだ。


どおりで、ゼレンスキーをホワイトハウスに招待してゼレンスキーに戦争に勝てないなど、言ったのだろう。



トランプが停戦を仲介する目的は、ウクライナのレアアースが目当てだったということだ。


もし、プーチンがそのようにトランプを見極めれば、逆に、トランプに対してロシア銀行のSWIFTへの復帰を取引カードに使ったのは、トランプの目論見を読み切ったプーチンのトランプへの相乗りってことだ。


対するゼレンスキーは、トランプからもプーチンからも貧乏くじを引かされているようなものだ。



◆ウクライナ戦線はロシア優勢で変わらず


アメリカ戦争研究所やリアノーボスチのサイトを見れば、ウクライナの劣勢状態ばかりだ。

停戦・終戦を考えた場合、ゼレンスキーのこだわりのようなものは、停戦・終戦の条件にウクライナへのNATO軍などの進駐を据えていることだ。

つまり、ロシアとの停戦・終戦は、ロシアの約束のようなものを信用しないから。そのための安全保障としてウクライナへのNATO軍の駐留を条件にしている。


しかし、ウクライナはNATO加盟国じゃないからNATO加盟国は、有志連合と称してNATOとは切り離してウクライナ進駐を目指している。


それだったら、有志連合が自らの決断でウクライナに軍隊を進駐させればいいだけだ。

しかし、停戦にもなっていないところにロシアの承認なしにウクライナに軍隊を進駐させるのは、実質ウクライナ戦争に参戦するのと同じになる。


ゼレンスキーは、有志連合の軍隊のウクライナ進駐というカードを使いたくても使えない。


なぜなら、停戦合意は、アメリカだけではなく、ロシアと合意する必要があるからだ。

つまり、ゼレンスキーは、直接ロシアと停戦合意しないことだ。その意味は、停戦合意したのはアメリカと合意しただけであって、ロシアと停戦合意するつもりが全くない状態を意味する。


ゼレンスキーと同じような考えはプーチンにもある。

それがウクライナ暫定統治案に出たわけである。

元々プーチンも
ウクライナを交渉相手国とは考えていないのと同じで、トランプの停戦仲介でもウクライナとロシアは、同じ席上で協議をしていないのだ。


ウクライナとロシアが同席しない停戦合意というのは、ウクライナとロシアの停戦合意ではないということだ。


そのように停戦交渉を見つめれば、出てくる答えは、
ウクライナの戦後処理を含めた終戦協定しかない。


しかし、トランプの進めている停戦交渉は、ウクライナとロシアとがアメリカに対する合意でしかなく、実質、上っ面の停戦交渉にしかならない。


それでもトランプはロシアとの交渉を進めているが、そうするのは、
現在のゼレンスキー政権なら、トランプの求めるレアアース協定を締結できるチャンスということだ。


もし、レアアース協定が締結されないままゼレンスキー政権が選挙で消えてしまえば、トランプの目論見は、消え去ってしまう可能性が大きい。

トランプは、ウクライナ支援のカードをちらつかせてゼレンスキーにレアアース協定を締結させるためにぜひともゼレンスキー政権を保持しておく必要がある。

そういうことでプーチンのウクライナ暫定統治案が出た後、関税の脅し文句を吐いたと考えられる。

ゼレンスキーは、このところ主だった発言をしていないのは、水面下の外交カードを切っているのだろう。

イギリスフランスなどの主要国がゼレンスキーの見方をするのは当然だーーートランプ関税のターゲット同士だから。

にしても、トランプの戦略は、基軸通貨国の強みを最大限に活用している。

 

目下のところアメリカに対抗できる輸入超大国(基軸通貨国候補)は、中国しかないからな。


およそ政治屋の容貌の善悪は、ビジネスとパフォーマンスの要なんじゃが、脅しと警告は、自然に身につくものなんじゃから。


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2019年10月10日。
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