今年中のウクライナ戦争停戦はお流れの様子でーーートランプ節
トランプが吠えたらしい。プーチンのウクライナ暫定統治案に。
プーチンの奴が停戦合意のような感じでウクライナと戦争を続けているさなか、ゼレンスキー政権を真っ向から否定する暫定政権統治を言い始めた。
●プーチン氏がウクライナ暫定統治案、選挙必要と主張 米は否定
プーチンの言う暫定統治の目的は、
「紛争解決を目指して選挙の実施と重要協定の署名を可能にすることが狙い」
要は、ゼレンスキー政権は、非ナチ化しなければならないから選挙を実施して新大統領を選出しなければならない、と言ったようだ。
「民主的な選挙を実施し、国民の信頼を得た能力ある政府を権力に就かせ、その後に平和条約の協議を始めるためだ」
まさにロシアが平和条約を締結したい相手を選挙でえらばせる、と言っているに等しい。
いまさらプーチンがウクライナの選挙を言うのは、併合したウクライナ4州の安全保障を選挙で選ばれた新大統領がロシアとの平和条約を結ぶはずだと言っているに等しい。
プーチンの言っているものは、停戦後のウクライナの処理に関する方法に過ぎない。
しかもまだ停戦もできないうちにそんなことをほざいているようなものだ。
◆まるでトランプを逆なでする駆け引きの一環?
記事にもあるようにプーチンは、ゼレンスキーは平和を望んでいないがトランプは平和を望んでいる、ようなことをゼレンスキーの言い方と同じ言い方でトランプを指名している。
「トランプ米大統領については、ウクライナでの和平を心から望んでいると信じているとも述べた。」
そんな中、トランプが吠えた!
●トランプ氏、プーチン氏に「怒り」 ロシア産石油に追加関税の警告も
★NBCニュースのインタビューにトランプーーー
「プーチン氏が(ウクライナの)ゼレンスキー大統領に言及し始めたとき、非常に腹が立った。なぜなら、それは正しい方向へ向かっていないからだ」
「ロシアと私がウクライナでの流血を止めるための合意に達せず、それがロシアの責任だと考えた場合、それはそうでないかもしれないが、ロシアから輸出される全ての石油に対して二次関税を課すつもりだ」
合意して停戦しないと石油に関税をかけると言っているわけである。
黒海での停戦案では、プーチンは、ロシア銀行のSWIFTへの復帰などの条件で合意すると返した。
トランプには、おそらく西側諸国との合意を得られない限り、プーチンの条件を呑めない。
さらにプーチンの提案しているウクライナの暫定統治、要するに、ウクライナの大統領選挙とおそらくは議会選挙でゼレンスキーを政権から引きずりおろすことを狙っている。(ゼレンスキーが再選に臨まないとの確約を得ての物だろうな)
トランプは、ゼレンスキーならアメリカとの鉱物協定に調印する可能性がほかのだれよりも多いこと考えるから、ウクライナの大統領選挙の実施は、到底受け入れがいたものだ。
トランプにとってウクライナとの鉱物協定は、アメリカの鉱物資源の確保に不可欠だから力を入れているのである。---ウクライナに対する軍事支援とか安全保障条約の締結前に鉱物協定を優先しているわけである。
プーチンは、トランプの足元を見てウクライナ暫定統治案を出したと考えれば、プーチンは、SWIFTへの復帰がなくても、停戦合意がなくても、戦争を続けることに変わりないことだから、トランプはプーチンとの駆け引きに強気の姿勢を示すだけでほかにカードがないとみていい。
ましてや、ウクライナに参戦してウクライナ軍とともにロシア軍と戦争をするわけにはいかない。
どう考えてもプーチンの停戦案への合意なしでは、ゼレンスキーの鉱物協定の調印もなくなる可能性が出てくる。
◆トランプは、ウクライナへの軍事支援に切り替えることはできない
トランプがロシアとの停戦合意案が反故になったとしても、それでウクライナにバイデン政権と同様の手厚い支援に動くかと言えば、必ずしもそうなるとは言い難い。
トランプの場合、アメリカ第一主義のための世界貿易ルールをアメリカ優先に変えようとしているからいまさらバイデン政権のようなウクライナ政策に切り替えても、結局は、支援した分の金額に見合う礼金を請求するだけでしかなく、戦争に負ける国を支援しているに過ぎないことになる。
支援した金額の見返りを求めるトランプの考え方では、ウクライナとの交渉は、鉱物協定のような経済協定が最優先になっているようにウクライナに対して軍事支援などをやってウクライナが優勢になる可能性は、ほとんどないと考えているはずだ。
トランプにとっては、軍事支援して優勢になるだけでは足りないのだ。
ウクライナがロシアの占領地を大きく奪還してドンバスの工業・鉱物地帯を奪還するような攻勢になるような状況にならないと考えるから、バイデン政権の二の前を踏みたくないだろう。
◆プーチンの暫定統治案の別の理由
プーチンがウクライナ暫定統治案を出した別の背景には、停戦後のウクライナへのイギリス・フランスなどの有志連合のウクライナ進駐案もある。
停戦していない状態でイギリスなどはウクライナの平和維持軍の進駐を提案し、プーチンはそれにウクライナの暫定統治案をぶつけたようなものだと考えられる。
どちらも、いまだに停戦している兆しがない状態での遠吠えのようなものである。
◆トランプはプーチンの求めるSWIFT復帰を実現できないだろう
停戦無しにイギリスなどの平和維持軍のウクライナ進駐案もプーチンのウクライナの選挙と暫定統治案もどちらも遠吠えに過ぎない。
つまり、トランプ政権がロシアとの交渉の中でSWIFTにロシア銀行を復帰させることをおそらくは正式に動き出していないと考えられる。
トランプもプーチンもお互いにいいこと言いあって簡単に合意できない時にプーチンは、じっと黙って何もリップサービスせず、トランプはあれこれとリップサービスして互いにけん制し合っているようなものである。
そのまま行けば以下の記事にも見あるように停戦の実現は、
「ロシア交渉団のメンバーの1人は28日、交渉が進展するのは早くて年末になるとの見方を示した。」
●ウクライナ軍、ロシア西部ベルゴロド州に大規模攻撃 地元当局発表
トランプも戦争の経過について気にしている模様だーーー
「ロシア南西部ベルゴロド州のグラトコフ知事は、州内で20以上の村がウクライナの攻撃を受けたと発表した」
「ゼレンスキー大統領は29日夜の定例演説で、同国中部ドニプロペトロウスク州の州都ドニプロやクリビーリフなどで前夜に民間施設へのドローン(無人機)攻撃があった」
「ザポリージャ州の軍報道官は28日、ロシア軍の歩兵団による攻撃が急増し、情勢が悪化している」
とにかくウクライナ軍の攻勢にロシアが応戦している感じだ。
春はまだまだやってこないウクライナ戦争・・・
ってことで停戦交渉そのものの進展は、
ロシアの交渉団の一人
ーーー「早くて年末になるとの見方を示した。」
その割には、トランプ節というのは、何なのかと思える。
世界中に対して関税を掛けている一環でロシアに対しても関税を吹っ掛けるといったようにも取れるが。
どのみち、ロシアの石油に関税をかけることは、アメリカ資本の石油を売りやすくすることに繋がる。ーーー停戦合意しないから関税をかけると言っていること自体が別の目的という可能性になる。(そんな程度でプーチンが合意するわけがないだろう)
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2019年10月10日。
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