◆ウクライナ侵攻の時系列
2006年 ロシア・ウクライナ・ガス紛争
2008年-2009年 ロシア・ウクライナ・ガス紛争
2009年1月20日 オバマアメリカ大統領就任
2014年2月 ウクライナ騒乱・ヤヌコーヴィチ大統領ロシアへ亡命
2014年3月18日 クリミア併合
2014年4月から5月 ウクライナ東部の傀儡政権
2014年6月 ロシア・ウクライナ・ガス紛争
2017年1月20日 トランプアメリカ大統領就任
2021年1月20日 バイデンアメリカ大統領就任
2021年8月23日 アメリカ・ドイツ・ウクライナのエネルギー大臣協議(ノルドストリーム2の承認がウクライナの利益を侵害することを確認、ノルドストリーム2の稼働事実上停止)
2021年9月10日ーーーノルドストリーム2完成
2021年12月8日 ドイツショルツ首相就任
<*****ウクライナ周辺のロシア軍増大・軍事演習*****>
2022年2月15日 ドイツのショルツがモスクワでプーチンと会談
2022年2月22日 プーチン、ウクライナ東部の二つの傀儡政権を独立国として承認
2022年2月22日 ドイツはただちに、ノルドストリーム2の稼働停止宣言(承認停止)
2022年2月24日 プーチン、ウクライナ侵略開始
2022年3月25日 ロシア国防省、キエフから後退、ウクライナ東部の完全解放を言明
2022年5月17日 マウリポリ陥落
2022年7月11日 ノルドストリーム1停止(定期保守点検)
2022年7月21日 ノルドストリーム1再開
2022年8月31日 ノルドストリーム1のガス停止
2022年9月2日 G7がロシア産石油価格の上限設定で合意
2022年9月7日 プーチンがガスを武器として使うことを宣言(供給停止警告)
2022年9月10日 ロシア国防省、ハリコフから撤退
2022年9月13日 ドイツのショルツとプーチンが電話会談(併合について)
2022年9月21日 プーチン、部分動員発表、30万人動員(100万人動員の規定あり)
2022年9月23日から27日 ルガンスク州、ドネツク州、ヘルソン州、ザポリージャ州の住民投票開始
以降の予定
住民投票地域のロシアへの併合、未占領地の占領、さらに占領地の拡大(冬季間)ーーー年越しーーー戦争継続?
特にザポリージャの原発を破壊する可能性の脅しがある点に注意。
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プーチンがウクライナに侵攻した理由は、ノルドストリーム2の実質的な稼働停止である。
その稼働停止は、ウクライナの利益優先とロシアを西側経済圏から排除する目的がその理由だった。
プーチンのウクライナ侵攻は、ウクライナに対するいわば腹いせであり、落とし前をつけさせるための戦争である。そして、ノルドストリーム2などの停止などで経済圏からのけ者にされたことへの対抗である。
ロシアの西側経済圏からの排除は、ロシアの安いガスが欧米のLNG貿易にとって競争相手だったからノルドストリーム2を稼働停止にしたのであり、アメリカを中心とした欧米のロシアへのけしかけ(戦争を起こそうとする誘導)だったのである。
そのけしかけにプーチンは、承知のうえでウクライナに侵攻したのである。
アメリカを筆頭にした世界エネルギー貿易戦争は、ロシアのガスと石油をEUから駆逐する作戦に出た。世界エネルギー戦争とともに金融面での戦争も始まった。(SWIFTからのロシアの排除)
それらのロシアに対する欧米のエネルギーと金融の戦争は、プーチンのウクライナ侵攻に対する制裁としてベールをまとった様相を呈した。
プーチンは、その戦争に待ったをかけることなく乗っかったのである。プーチンは、エネルギーと金融の戦争になるのを承知のうえでウクライナに侵攻を始めたのである。
アメリカは、ドイツとウクライナを利用して完成前のノルドストリーム2の稼働を実質的に停止した。それでプーチンは、激怒し、ノルドストリーム2の稼働をもくろみつつ、長年のガス紛争の相手だったウクライナから再び領土を併合することを開始した。
アメリカバイデンの思惑は、ノルドストリーム2を実質的に稼働停止にすれば、ロシアのプーチンがウクライナに戦争を仕掛けることを前もって知っていたから、戦争になれば、ロシアを経済的に排除可能な政策(ロシアに対する制裁)が実行可能になると考えたところにある。
ロシアに対する制裁は、欧米の経済圏からロシアの輸出品を排除することにある。しかも金融面でも同様に排除する必要がある。
その意味は、欧米の経済圏からロシアを締め出すことにあり、その効果は、ロシアが欧米に輸出して稼いでいたものを奪えることにある。ーーーこんなご時世でも莫大な儲けを出している企業がある。
それゆえ、ロシアがウクライナに戦争を仕掛けて間もなく、西側からロシアの戦費が底をつくはずと言うまことしやかな情報が発信されたのである。しかし、実際にはそうならなかったため、欧米は、ロシアの石油やガスの上限価格の設定を始めたのである。
その価格上限設定は、プーチンをさらに激怒させた。痛いところを突かれたプーチンは、価格上限設定する国に対するガスの供給を停止するという宣言をしたのである。
すでにノルドストリーム1の稼働は停止したまま。その状態でもドイツは、数か月間、間違いなくしのげる。
ここまで来るとプーチンは、のらりくらりとやっていたウクライナ侵攻に早急な決着をつける必要に迫られた。それが、部分的な兵力動員であり、占領地の併合のための住民投票と併合である。
他方、プーチンは、上海機構などとともに金融と貿易の関係構築で欧米の金融・貿易圏からの脱却を進めている。すなわち、ロシア、中国、インド、ブラジル、インドネシアなどの1億国民の国による巨大な経済圏の構築である。
それゆえ、ウクライナ侵攻は、欧米の経済圏とロシアなどの経済圏の分離の「分娩過程」でもある。ウクライナは、その「分娩の痛み」を直接受けている国である。
したがって、ウクライナ侵攻は、単なるロシアの侵攻ではなく、ロシアの言うNATOの脅威論でもなく、世界的な経済圏の対立が戦争と言う形をとって見えるだけのことである。つまり、プーチンは、戦争で問題を解決すべきではない一線を越えたのである。
戦争で問題を解決する方法が第二次世界大戦となり、イラクフセインのように湾岸戦争となった時も問題解決のための一線を越えたものに他ならない。
アメリカは、うまい具合に最後は大量破壊兵器のキャッチフレーズでフセインのイラクを滅ぼしたが、プーチンは、アメリカと同じようなことをやっているのである。
それゆえ、ウクライナのゼレンスキーがどんなにロシアを非難しても、解決策を提案しても、焼け石に水にしかならないのである。
事態は、目的を達しようとするロシアの動きによって進展するしかないことになる。なぜなら、アメリカ軍とかNATOがウクライナに味方して参戦しないからである。
ドイツは、いまだにドイツの戦車をウクライナに供与するのを拒否している。
これからロシアが占領地を併合した後では、ウクライナ戦争は冬を迎える。泥濘地獄(ラスプティツァ・・・春と秋)のウクライナではなくなる。
プーチンは、戦線が停滞する秋を利用して住民投票を行い、併合を完了すれば、冬の始まりとともに大攻勢をかけることができる。
つまり、プーチンの部分動員は、予定済みということだ。それは、ハリコフ戦線からの撤退がロシアの劣勢ではなく、次の大攻勢の下準備と言うことだ。
この記事は、セカンドブログに投稿済みのものである。
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