ロシアの侵略目的ーーーそこに経済アリ | パパケベックの総合ブログ

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◆プーチンの西側制裁?

ロシアの天然ガスが西側諸国の暖房などに使われている。

ロシアのウクライナ侵攻で西側の経済制裁が始まった後、今度は、プーチンが天然ガスの支払いにロシアの通貨を使えと言い始めた。

その些細な記事は、今回のウクライナ侵攻の目的をたっぷりと含んでいる。


『プーチン氏、天然ガス支払い「ルーブルで」 非友好国対象』
2022年3月23日11:18 午後

 

 

 



「ロシアのプーチン大統領は23日、「非友好国」に対し、天然ガスの支払いをルーブル建てで行うよう要求した。」


支払いはルーブルで、というわけだ。

ロシアの天然ガスが西側でどのような位置づけなのかは以下のように

「制裁に伴い欧州諸国が家庭暖房や経済活動のための資源をロシアの天然ガスに依存する構図は一層浮き彫りとなっている。」

「ロシアは当然、これまでに締結された契約通りの量と価格で天然ガスの供給を継続する・・・今回の変更はロシアルーブルに変更される支払い通貨にのみ影響する」


もちろん、今回の契約が変更されるのは、
ロシアの指定する「非友好国」に対してである。

「米国やEU加盟国、英国のほか、日本、カナダ、ノルウェー、シンガポール、韓国、スイス、ウクライナなどが指定されている。」


要は、ロシアに経済制裁してもロシアの通貨は、ロシアのガスを買う限り必需になることである。経済制裁の効果が半減する理由にもなる。

プーチンのリップサービスの影響なのか、以下の価格変動を起こした模様。

「欧州のガス価格が急騰、ルーブルも大きく値上がり」


ロシアの天然ガスは、ロシアの企業ガスプロムがやっている。

「1月27日時点で、ロシアの天然ガス大手ガスプロムは欧州などへの天然ガス輸出の58%をユーロで決済していた。このほか米ドルが約39%ポンドが約3%という。」

今回のプーチンの契約変更に関しては、プーチンがガスプロムに契約の変更を命令する模様だ。

「プーチン大統領は、政府と中央銀行が今後1週間で、関連手続きの方策を策定する予定とし、ガス大手のガスプロムにガス契約への対応変更を命じるという。」


西側が
ガス料金の支払い手段の契約変更を受け入れないなら、ロシアは西側へのガス輸出を停止するはずだ。

西側は、ロシアの天然ガスから別の国の天然ガスに切り替えなどすぐにできるはずもない



ノルドストリーム2の稼働を求めるロシアとウクライナのガスパイプライン


ウクライナを通過するロシアの天然ガスパイプラインがすべて止まってしまったら、ノルドストリーム2をドイツに承認させることも視野に入れるだろう。

ロシアのウクライナ侵略は、ウクライナがNATO加盟することでロシアの軍事的な脅威になるからやったわけではなく、本当の狙いは、ウクライナのロシアからのパイプラインの通過料収入をゼロに、ノルドストリーム2を承認させるためだ。

ロシアの天然ガスのパイプラインをウクライナ南部に作るなら、ウクライナ南部をいずれはウクライナから分離せると考えていいだろう。ーーー
ウクライナ南部の傀儡政権

現在のロシア軍は、東部戦線異状なし、南部戦線異状なしだが、キエフ戦線停滞中だ。

マリウポリのように廃墟と化している様は、プーチンの狙いがロシアからバルカン半島方面へのガスパイプライン・石油パイプラインだとすれば、現在陥落していないマリウポリとオデッサが当面の侵攻対象となりうる。

キエフ戦線は、ウクライナ軍の機動性をそぐような侵攻。首都防衛に走るだろうゼレンスキー政権の思惑だと、東部や南部をロシア軍から奪還するためにウクライナ軍を移動できない。くぎ付けになっている。

ロシア軍は、ウクライナ南部を制圧すれば、傀儡政権の用意ができているはずだから、キエフに傀儡政権を作る必要もないし、キエフにクーデターを期待しなくてもいいわけである。

プーチンがクーデターを言ったのは、リップサービスということだ。ゼレンスキー政権の転覆などをほのめかしたのである。それではまるでウクライナ全土を占領する予定を言っているようなものだ。



◆ロシアの侵攻理由はドイツがノルドストリーム2を損害させたから(ロシアの大損)

イラクでの湾岸戦争でもその後のイラク戦争でも、大量破壊兵器論などはでっち上げにすぎず、今回のロシアのウクライナ侵攻も同様に、金目のものをめぐる問題が戦争の根底にあるということだ。

その代表的な論調が以下のサイトから出ている。

JOGMEC
『ウクライナ情勢:ロシアによるウクライナ侵攻という通説の裏にあるロシアの真の意図は何か』
2022/02/18 原田大輔

 

 

 



その中の一説を引用しておこう。

「ロシアは、昨年からNATOへの接近を図り出したウクライナを利用することで、「NATO拡大阻止」ゲームを作り出し、欧米諸国をそのゲーム盤に載せることに成功している。」


ウクライナの権益には、ロシアのガスパイプラインが通る通行料がある。そのパイプラインをめぐるロシアとウクライナの交渉では、アメリカも参加していた。

アメリカから見たら、同じ天然ガスの需要先にヨーロッパを求めたいのは当然だから、ロシアの天然ガスがヨーロッパのガス市場を占有することは、商売上仇でもある

ロシアのウクライナ侵攻にかかわる損益について、筆者は次のように述べている。

ロシア軍が侵攻した場合ーーー「エネルギー市場に対してどのような影響があるか」


「ウクライナを通過する天然ガス輸送については、戦場となる東部を経て、ウクライナを横断するパイプラインであるため、影響が大きい。」

影響を緩和する策は、
「現在ドイツ及び欧州委員会による審査を待っているNord Stream 2(輸送容量55BCM)の稼働となる。」


つまり、ノルドストリーム2を稼働させるために、ウクライナがNATOに加盟する脅威論をでっち上げてウクライナに侵攻、ゆくゆく先は、西側がノルドストリーム2の稼働を許可するしかない状態に持ち込む、とプーチンが先読みしたとみなせる。

しかし、「対露制裁では、同パイプラインも対象となる可能性が高いため、ウクライナ侵攻という有事に稼働を見込むことは現実的ではないだろう。」


では停戦交渉がうまく合意するなら?ーーー稼働するかしないか・・・・・・しない方に賭けるな。



◆ウクライナ南部戦線の意味

オンライン形式によるウクライナとロシアの交渉は継続している。

ゼレンスキーは、交渉が前進していると言明している。(本当か?)

プーチンから見れば、交渉が成立しなくてもいいように、ウクライナ南部を掌握できれば、ウクライナ東部とともに、ロシアのパイプラインをウクライナ南部に新たに通せる可能性がある。(西側へのトルコストリームの追加分、西側から海の環境を壊す海底パイプラインじゃないもの)


キエフを攻略できなくても、停戦交渉が不成立でも、ウクライナ南部を掌握できれば、西側へのパイプラインを確保できる可能性がある。(ロシアに占領されたウクライナ南部をパイプラインが通っても、ウクライナはロシアに通過料請求しても無意味になりえる。傀儡政権なら可能になる。)

ウクライナ南部を掌握して傀儡政権を作り、バルカン半島にロシア寄りの国があるから
トルコも視野に入れれば、ロシアのパイプラインが通る通行料金収入でウクライナ以外の国が潤うことになる。

言うなれば、プーチンは、ロシアの天然ガスパイプラインが通る
ウクライナの利益を全部奪い取りたいのだ。

ウクライナを通過するロシアの天然ガスパイプラインは、過去からいざこざがよく発生していた。

そこにゼレンスキーがNATO加盟の看板を掲げてプーチンの策略に乗ってしまったと考えるのが、筆者原田の考え方である。



◆プーチンの侵攻決断理由


プーチンは、ウクライナ東部の傀儡政権を独立国として承認し、それらの独立国との条約を締結し、集団的自衛権を掲げてウクライナに侵攻開始した。

すかさずドイツは、ノルド2の稼働停止を決定。


『ドイツ、ノルドストリーム承認停止 ロシア措置受け』
2022年2月22日11:59 午後

 

 

 



「ドイツのショルツ首相は22日、ロシアからの天然ガス輸送パイプライン、ノルドストリーム2のプロジェクト承認停止を明らかにした。ロシアによるウクライナ東部地域の独立承認を受けた措置。」

「ノルドストリーム2は9月に敷設作業を終えたが、ドイツと欧州連合(EU)の承認待ちだった。」

その日から数日後、ロシア軍がウクライナに進行開始。
2月24日

ーーー目的の一つにノルドストリーム2の稼働があるということだ。

ーーーウクライナを通るガスパイプラインをそのままにはできないとプーチンは考えたわけである。

否ーーープーチンはドイツを傀儡政権の承認でけしかけたのである。裏にウクライナに経済的な損失を最大限に与える目的が含まれる。



◆プーチンの侵略戦争の理由を粉飾するリップサービス


侵攻の際、ゼレンスキー政権のウクライナ東部の傀儡政権に対する行為をナチズム、ナショナリズムとしてでっち上げ、交渉の場で「ウクライナの非ナチ化」を要求。体裁上手にプーチンが振舞った。

しかもプーチンは、少しだけ手の内を次のように見せたーーー
「ウクライナの占領が目的ではない。」


確かに、ウクライナの占領をやれるような兵力数ではないし、戦法が前近代的でもある。精密誘導兵器の使用数は、少ないのではないのか?携帯電話で通信したりとかも含めて。


◆そもそもの発端ーーーウクライナを抱き込んだアメリカ


ウクライナ侵攻の根底にあるウクライナを通過するロシアのガスパイプラインに関してアメリカ、ドイツ、ウクライナが協議したのは、2021年8月23日である。ーーーその半年後にウクライナ侵攻とは、出来すぎかもしれないが。


『米独とウクライナのエネルギー相、パイプライン巡り協議』
2021年8月24日9:45 午前

 

 

 




ウクライナ米国、およびドイツのエネルギー担当相は23日、ロシア産天然ガスをドイツに輸送するパイプライン「ノルドストリーム2」完成後のガス輸送通過国としてのウクライナの立場に関して協議した。」


ウクライナにとってノルドストリームのパイプは、「通過料が得られなくなるとして建設に反対している。」

アメリカがその協議にかかわるのは、
ロシアのEUでの経済市場の拡張を阻止するためである。盾にするのは、「エネルギー安全保障」である。それがアメリカ側の名目でもある。


◆湾岸戦争やイラク戦争の現代的な戦争論


イラクの戦争などは、結果的には、イラクの原油をめぐるアメリカの国益がフセインのやり方では危機的だから、フセイン政権を大量破壊兵器の疑惑をでっち上げて潰してしまったのである。

大量破壊兵器?そんなものでっち上げに過ぎない。



戦争は、経済的な損益が根底にある、ということを理解しなければならない。それが現代の戦争の原因でもある。

逆に敵国脅威論というのは、仮に国境に仮想敵国が接していても、国境に仮想敵国の軍隊があるから脅威というのは、それが戦争の引き金にはならないということだ。



脅威では戦争にはならない、ということだ。


その点が理解できれば、プーチンのウクライナ侵略の根底にある目的が経済の損益計算にあるということを推定できるのである。



◆プーチンの戦争によるノルドストリーム2の承認強要


結論から言えば、プーチンは、ノルドストリーム2を稼働させるためにウクライナに侵略を開始したということである。

ウクライナを経由しないガス供給は、代替手段がすでに完成している。ノルドストリーム2以外。

『ロシアからトルコ経由の天然ガスパイプラインを延長する「バルカン・ストリーム」が開通
(セルビア、ブルガリア、ハンガリー、トルコ、ロシア)』

2021年01月14日

 

 

 




『トルコ・ストリームの開通式、イスタンブールで開催(トルコ、ロシア、ブルガリア、セルビア、ハンガリー)』
2020年01月17日

 

 

 




地図


ウクライナを通る870のガス量をトルコ経由では少なすぎる。これは、ウクライナ南部の確保をプーチンが目指す理由にもなりえる。

 

ノルドストリーム2を稼働させるためには、多分、ウクライナを通るガスパイプラインをすべて閉じる必要がある。しかし、それをやればロシアは最終カードの一つを使うことになる。


そこで「ガス料金はルーブルで支払え」、になったのだろう。それはプーチンのゆさぶりだ。

例えばドイツがユーロで支払えなくなるから、ルーブリを買ってそのルーブリで支払うことになる。

ノルドストリーム2をドイツだけでなくEUにも承認させる必要があるだろうから、トルコストリームは、EUの方針に従わない国への単独ガス供給できるようになっている可能性がある。

もし、ウクライナのパイプラインがなくなってしまえば、損をするのはウクライナだけということになる。

ウクライナを通さず迂回するには、
ノルドストリーム2のパイプの大きさが必要ということまでロシアは、西側に揺さぶりをかけるはずだ。

背に腹は代えられず、ロシアがそこまで持ち込もうとするはずだ。ウクライナへの攻撃によって、決済手段をルーブルにすることで、あるいはほかの何か


物理的にウクライナのパイプを破壊するわけにはいかない。その点ロシア軍のミサイル攻撃は、パイプラインには当たっていない?ようである。ーーーそんなことするよりは、ロシア側でパイプを閉じればいいだけだ。



◆ウクライナ南部を掌握する理由

ロシアとしては、ウクライナがNATO加盟をほぼ絶望的な状態にする必要がある。そのためのウクライナ東部と南部の掌握と傀儡政権でウクライナに永続的な「内紛状態」を作り出せる。

いつでも、ロシアは、傀儡政権との集団的自衛権を発動できる。

ウクライナの南部をオデッサを含めてすべて掌握できたら、ウクライナの輸出は、港を使うだろうからかなりの損失になる可能性がある。


ノルドストリーム2が絶望なら、オデッサを攻略開始するということだ。

ノルドストリーム2の損失分をウクライナ南部全体の占領で港からの輸出ができなくなる損失で相殺するようなものだ。

何事も地獄の沙汰も金次第、というわけだ。



◆西側の最終カード NATO参戦

とはいえ、NATOがウクライナに派兵してロシアと直接戦闘を行うカードを使うならば、プーチンは、ウクライナを通るパイプラインをすべて閉塞すればいいことになる。しかし、東部と南部は、NATOと交戦してでも死守するのではないか。

その最終カードは使わないようだが。


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