『人類の問題』輪読会⑥

 

神尾学先生による

『人類の問題』の無料輪読会に参加しています。

 

 

 

前回までのテーマ「労使と雇用」に次いで

今回は「少数民族の問題」がテーマです。

 



 

 

第四章 少数民族の問題

 

分離

 

これが世界の幸福にとって最大の障害となっている

 

人間を人間と、グループをグループと

階層を階層と、国家を国家と対立させる

 

人々の間に不信を、そして世界中に憎悪を引き起こし

そうすることで残虐で破壊的な戦争へと導いてきた

 

分離感覚の二つの範疇

一つは、その主権感覚とその利己的な欲求と熱誠を伴う

国家主義の精神がある。

 

もう一つは、少数民族の問題がある。

 

少数派

1、ユダヤ人問題

2、黒人問題

 

 

ユダヤ人問題

ここで書かれていることは「そうなの?」と感じながら

読むよりほかなく、理解するには世界のことを知らなすぎる。。。

 

要約すると、ユダヤ人は他の国々の中で古来の生活様式を確立してきた。

市民としてのすべての権利を持つ市民でありながら、彼らは、

タブー、習慣、宗教儀式の壁を築いてきた。

それらが彼らを周囲と分離させ、同化されないものにしている。

これらは終わらせなければならない。

そして、名ばかりではなく実際に市民にならなければならない。

(p109)

 

これとともに、ユダヤ人以外の人々によるユダヤ人の迫害の

長い残念な物語も提起しなければならない(p110)

 

 

黒人問題

黒人の問題はふたつに分けることができる。

アフリカに住む黒人の将来

西半球に住む黒人の将来

 

それでも、アフリカと西洋世界の黒人問題は主に(全てではないが)

白色人種の問題であり、解決する責任は白人にある。

 

アフリカにおいていま白人が直面している問題は、

黒人たちによる真の自治を可能にするために

彼らを訓練することである。(p114)

 

p117に西半球での黒人問題に触れてある一節で

二百年以上前に合衆国と西インド諸島に連れてこられて

奴隷にされた黒人について書かれている。

 

民主主義国家の中においても、黒人への差別はあり

政治の中でもそれを存続させようとする力が依然とあり

公正な動きを阻止している。

そしてその問題をすり替えて、遠いヨーロッパの

小国の自由のために戦うことで選挙民の目を眩まそうとする。。

 

 

神は一つの血統から私たちすべてを造った。(p95)

 

解決策

問題は一般に考えられているよりも遥かに根深いものであり

それは人間の性質に固有のもので、何世紀もかけて助長されてきたものであり

大衆への間違った教育の産物である。(p121)

 

どのようにしたら、人種間、国家間、グループ間の大きな境界線と

至るところに見られる亀裂を消し去り、「一つの人類」が

世界の舞台に現れるような方法で働くことができるのであろうか。(p122)

 

善意の精神を発達させることによる

正しい人間関係の確立

 

善意の精神の活用

 

人類が現在理解できる愛の唯一の様相

 ー 善意 ー

 

善意が表現され組織され、認知され活用されたとき

世界の問題は、どんなものであれ、

時が来れば解決に達するであろう。(p126)

 

ひとりひとりに宿る、善意が発動される。

「これでええんか???」

ということが起これば起こるほど

「こんなんあかんやろ!!!」

と、

「じゃ、どうしたらええんやろ。。。」

発動される善意

まさに、今。

 

あらゆる国に地域に存在する善意の人々と繋がりあい

問題の解決を可能にする雰囲気と態度を作り出せる。

 

協力し合ったとき彼らは全能であり、

世界の問題への人々の態度を正し、

神の計画に沿ったものにするために

世論を教育し訓練することができることを

彼らに知らせなさい。(p126)

 

 

 

私たちはいま、    

人類が一つになる時代を

      迎えている

 

敵意と反感、憎悪と人種差別を

捨て、一つの家族、一つの生命

一つの人類の視点から考えるよ

う求める。         

 

    ジュワル・クール大師

 

 

 

7月からは『国家の運命』の輪読会が始まります。

 

 

 

神尾先生の考察もお聞きしながら

読み進めることができる輪読会。

 

いま、この大きな転換期に

どのような姿勢で生きるかの指針になるような

情報が伝えられています。

 

わたしの稚拙な理解では、書かれていることのほんの上澄みしか受け取りきれていないことを十分承知しますが、再読しながら心に留めておきたいことを綴っていきます。