テクニカル分析は通用しない!?

テクニカル分析はファンダメンタル分析と並び、多くの投資家に普及している投資分析法です。

一昔前までは、テクニカル分析を知っていればある程度の勝率を維持できるというのが当たり前でした。ところが現代では、テクニカル分析を知っていれば勝てる、ということはほとんどありません。テクニカル分析がこれ以上無いほどに抜群の値を出したとしても、全く見当ハズレな暴落、暴騰相場に突入するケースが多々見られます。

テクニカル分析で勝てなくなった理由の一つは、投資のオンライントレード化です。かつてテクニカル分析は、ごくごく一部の人しか利用できませんでした。しかし、今やパソコンとインターネットさえあれば、誰でも取引専用口座を開設でき、様々なテクニカル分析を無料で利用できます。多くの個人投資家がテクニカル分析を覚えたことにより、昔ほどの効果がなくなったと言えます。


もう一つの理由は、現在使われているテクニカル分析が数十年前に開発されたものだということです。相場は常に変化します。数十年前の相場を前提とした分析では、現代の相場に通用するはずがありません。この問題を解決するためには新たなルールを開発する必要がありますが、どんなルールを作ればいいのか個人投資家には見当もつかないことでしょう。


「それではテクニカル分析は覚えなくてもいいのか?」そんなことはありません。普遍的に通用するテクニカル分析もいくつかあります。ここでは、様々なテクニカル分析を改めて検証していきます。

FXって難しい・・・

フィボナッチの不思議

FXのチャートポイントをつかむために覚えておきたいのがフィボナッチという言葉です。フィボナッチとは中世の数学者ですが、トレードで使う場合は「黄金比」と同じ意味で、つまり1対1.618。これを実際的に端数をまるめて62%と解釈。この62%(逆から見れば38%)がチャートポイントになるということなのです。

なぜかという理由までは説明しません。でも不思議にこの数字がチャートポイントになることが多いのです。100円のドルが120円まで上昇し、そこから下げる場合、天底の差である100ポイントの38%、62%、つまり116.2円、113.8円あたりまで下げて止まるパターンが非常に多い。


数字に意味があるから止まるのか、それとも「そろそろフィボ数だから止まるだろうな」とみんなが思うから止まるのか。それはわかりません。


この他にも50%という数字もキッパリして把握しやすいのでチャートポイントは116.2円、115円、113.8円ということになります。こうしたチャートポイントを意識したトレードを「フィボナッチ・リトレースメント」といいます。

日本経済と為替相場(FX)

“日本経済はゆるやかに拡大を続けている”ある日ふとテレビをつけたときの経済ニュースで、このような発言をよく耳にしませんか?普通に考えれば、“日本の景気はいい”という解釈になります。事実、ここ数年の日本の景気は戦後最大の長さを続けている、といわれています。

ここで為替相場に目を向けてみましょう。為替はその国の景気がよければ変われ、景気が悪ければ売られる、というのが基本です。しかし、日本がどんなに“景気がいい”という見通しを出しても、円相場はあまり動かないのが実際です。これはなぜでしょうか?


結論をいってしまうと、円は為替市場の参加者からあまり注目されていないからです。かつては経済大国であった日本も、バブルの崩壊と共に減速の一途をたどりました。九十年代後半には、ITバブルにより回復してきた時期もありましたが、結局ITバブルまでもが崩壊、その後再び景気は減速しました。


今現在、景気はいいとされていますが、“ゆるやかに”という表現があることで、かつてほどの勢いはない、という風にもとらえることができます。これでは市場参加者の注目を集められないのも無理はありません。


ただし、全ての経済指標が無視されるわけではありません。市場参加者の注目を集める指標の一つに、GDP(国内総生産)があります。GDPはその国の成長率を表すので、これの良し悪しは為替相場にも直接影響を及ぼします。


GDP以外だと、日銀短観も為替相場に直接影響します。今現在の日本経済と為替相場の連動性は、この二つの指標にかかってくるといってもいいでしょう。