ポンタ爺さんが

まだ血気盛んだった頃の話。



近所の公園で、

軟式野球の練習試合があった。



その公園は、ポンの散歩コース。


スタコラ歩いていたら

子供たちの歓声が聞こえた。



ポン、耳を傾け興味深々

早く行こまい(行こう)と

リードをグイグイ引っ張る。



お目当ての公園に到着。

大好きなボールを見つけ

ヒートアップ!



ウ、ウッ、バゥッ、ヴァン・・・#ж!☆%!

(俺にも参加させろ!)



ボールを目で追い

パタパタ暴れだす。


ピッチャーが投げるたび

バッターがヒットを打つたび



ボールに向かって吠える。




早く俺を解き放てと暴れる。






そして




ついに



首輪が




外れたぁ・・・・・


別冊 引き出しからプリン

自由になったポンは

ボールめがけて一直線!



グランドを走り回るポン。

試合は一時、中断。




監督が怒声を上げる。


別冊 引き出しからプリン

ポンはボールを見つけ、走り回る。

それを追いかける子供達。



勿論、ねーさんも必至で追いかけた。

多分、その場にいた誰よりも必至で・・・

別冊 引き出しからプリン

もう、わやですわ。。。。



あっ、「わや」って無茶苦茶って事ね。



遊んでもらっていると勘違いしている

ポンの逃げ足は速い。



メッシとも、互角に戦えるレベルだ。



ついにボールを捕らえたポンは

ガブリとくわえ、さらに走り回る。



ランボー監督の怒りも頂点

別冊 引き出しからプリン

戦場なら




確実に




ヤラれてる・・・・
別冊 引き出しからプリン




散々騒がせた後

どや顔で戻ってきたポン。



口にくわえたボールは

唾液でベタベタ



もう

人間の子供だったら

往復ビンタだよ。


これ、しつけの範囲!




「きったねーな!!!」




小学生に罵倒され

ベタベタのボールを

自分のTシャツの裾でゴシゴシ拭くねーさん。



ランボーと小坊に詫びを入れ

ポンに蹴りを入れたい気持ちを

ぐっと押さえ、家路に着いた。



満足げにしっぽを振って歩くポンを

見ていると、怒る気も失せ


別冊 引き出しからプリン

がっぺ疲れた・・・・・