入院してから約1ヶ月、ようやく手術日を迎えたわけですが、いささかの緊張感と不安を抱き、そして家族には虚勢を張って手術室に向かいました。

体はかなり元気でしたので15階の病室から歩いて行ったのですが、ドラマだとストレッチャーに乗って家族に見送られる姿をよく見ていたので少し滑稽さを感じながらの移動でした。

 

さて手術室に入ると想像していた風景とはかなり違いました。まず目に入ったの術前術後処置をするのであろう場所が無数にあり、例えるなら野戦病院のような感じを憶えました。そのスペースがかなり広い場所を占めていました。そしてさらに滑稽だったのは患者が簡易椅子が置かれた狭いスペースに膝あわせに10人前後座って待っている光景がそこにありました。

全く思っていた光景とはかけ離れていたので緊張感も吹っ飛んでいました。

 

私も患者の一人としてそこに座って待っていたところ10分位経ったかなぁ。。看護師さんが私の名前を呼びいろいろと確認を取られました。足の裏にマジックで名前を書いてあるかや何の手術をするのかなど間違えが無いよう細心の注意をもって対応していたようでこれでもかって言うぐらい確認されました。

そしていよいよ手術室に行くことになりました。術前術後処置のスペースの間を抜け30mぐらいだったか記憶は曖昧ですが歩いて手術室のドアへ向かいました。今思えばその光景はロッキーのテーマが流れリングに向かうボクサーのような感じだったかなぁと思います。