今回、思いがけず十二指腸癌という症例が比較的少ない癌に侵されたわけですが

十二指腸癌は、消化器系の中ではもっとも癌の発症率が低く、約0.3~2.9%の発症率だといわれているそうです。

そんなこともあり妻や母親には『俺は特別な人間だから癌も珍しい種類になるんだよ』と

訳のわからない言葉を発してました。

 

2017年4月初頭

食事をすると吐き気をもよおし、ほぼ食べたものは外に出てしまう状況が続きました。

とりあえず行きつけの病院(循環器系でお世話になっている)で診察を受け

『逆流性食道炎かな』ということでお薬をもらい様子をみるも体重は見る見る減っていく一方。

吐き気も止まらず1日10回はトイレで戻していました。

 

2017年4月中ごろ

吐き気は改善されず、とりあえず胃カメラをのんで調べてみようということになり検査してみたものの、胃の中は比較的問題無く、古い胃潰瘍の跡があったとのこと。特に問題が見つからず様子を見ることに。後で思ったのですが胃カメラは胃カメラであって十二指腸までは見ないので今回はそこまで見ないと何もわからない状況でした。

 

2017年4月17日

もちろんこの間も仕事には行っていたので、いつものように車で通勤していたのですが

運転中、咳をしたとたんめまいがして頭がぐるぐる回り始めました。

幸いにも路肩に車を止められたのでそこから1時間ぐらい目をつぶり回復を待ちました。

やっと正常に戻ったので(正確には何とか運転ができるぐらいに回復したので)これはまずいと思い、某大学病院の紹介状と友人の紹介をもらい翌日診察に行くことになりました。

 

2017年4月18日

診察を受けに行くこの日、体調はさらに悪化しており、車の運転はおろか歩くこともおぼつかず急遽妻に仕事を休んでもらい連れて行ってもらうことになりました。

これは結構やばいかもと思いつつ、車に揺られ吐き気をもよおしつつのつらい道中だったことを思い出します。

 

病院に着くも1時間ぐらいは待たされ、この間、1、2回トイレで戻し順番を待ちました。

さらに体調は悪化しぐったりした状況となり、順番が来たころには歩くことも出来ず車椅子が用意され診察に向かいました。

 

すぐに血液検査を実施し、問診で吐き気が止まらないという話を医師に伝え、内視鏡検査が行われました。

 

結果、ひどい脱水症状に陥り、クレアチニンの値が増加、腎不全寸前の状態で、即日入院が決定しました。内視鏡検査では十二指腸が完全閉塞しており、水分も通らない状況が判明しました。当然、このとき、組織を採取し病理にまわされていたようでしたが、そんなことに気づく余裕はありませんでした。なので、まさか癌が悪さをしているとは夢にも思いませんでした。。。