誉田哲也著 武士道シックスティーン(文春文庫)


2024年2月11日

女子高生の剣道の話

勝ちにこだわるインターハイ準優勝の少女が

地元の大会で負けてしまうところからはじまる。

お互いをよく知らず、高校に進み同じ剣道部員と

なるが、

勝ち負けとは?家族の思いとは?に悩みながら

剣道に打ち込んでいく。


青春の王道ストーリー(恋愛はない)であるが

青春物は王道がいいと思う。

剣道を直向きにやっている女の子が

不器用でもどかしくも、愛おしく思えるのは

自分がある程度大人になったからなんだろう。


この作者の作品は5冊目だが、これが1番好きだ。

ストロベリーナイト、疾風少女、月光、

増山超能力師事務所を読んだが、全く作風が

違いすぎて同じ作者だったのかと驚いた。

特に月光と武士道シックスティーンは

どちらも主人公が高校生であるのに…

月光は酷い題材だった。実話ではないのだが

やるせない気持ちになった作品だった。

ちなみにセブンティーン、エイティーン、

ジェネレーションと続くらしい。

続きが気になるので読んでみたい。