直前の調整打ち合わせを終え、弁護士と東京地方裁判所労働審判受付フロアへ。


初めてのことなので緊張するなぁ。


相手方の姿が見えた。

どうやら会社のトップは来ていない模様。

当日来ていたのは
取締役社長(以下Y)
元上司(以下Z)
相手方代理人の3名


『俺の心の中』
取締役会長(以下X)はこなくていいのかよwwww負ける気まんまん?


・・・


数分して案内の方に
『でぃーさんと●●株式会社の関係者の方、こちらへどうぞ~』
と呼ばれ、審判廷へ。


案内された場所は審判廷と呼ぶには程遠い会議室のような場所。
ラウンドテーブルの向こう側に3名座っている。

着席を促され、下のように着席。


[審判員][裁判官][審判員]

【ラウンドテーブル】

[相手方][相代理人][俺][申代理人]


普通の会議みたいだな。。


裁判官から自己紹介、と審判の簡単な流れの説明を受けた。


はじめに、採用から解雇にいたるまでの経緯を確認することに。
(結局これで第1回期日は終わってしまうのだが…)


まず、会社の就業時間について裁判官からYに説明を請う。




ん?
普段会社に週に1回ぐらいしか来ない(普段何してるのかさっぱり不明)人が就業時間わかるのかな?



やはりわかっていない。
俺が在籍していたときは18:30となっていた。
だがYは19:00と答える。
早速矛盾が生じているので裁判官に突っ込まれる。


裁判官「あれ?申立て就業規則には18:30となっていますが」
Y「あ、就業規則変えたんです。労基から指導があったんで変えました。」
裁判官「いやそうではなくて、申立人が在籍していたときはどうだったんですか?」
Y「あれ19:00のはずなんですけど…」


しばし沈黙。


この就業規則の話ですでに相手方と相手方代理人は大混乱。
代理人ですらわかっていない。


しまいにはボソボソと話し込む始末で裁判官に次回期日までに補充書面出してくださいと一蹴された。

何も知らない状態でXの犬に成り下がってる実情がよーくわかりました。


次に、得意先への社長就任挨拶へ同行した際の振る舞いについて。

俺は、社長の就任挨拶と聞かされておらず、普通どおり私服で出かけた。


これに対して審判を起こした矢先に「常識がない」だの「無礼だ」だの準備書面に書いた相手方。


俺は聞かされてなかったことを裁判官に訴え、もし相手に失礼であれば同席する前に帰社もできたが、
当日にそのような注意や帰社の指示も受けておらず、あとになってこのようなこき下ろしは心外です、と訴えた。


裁判官も同情してくれて、当日に待ち合わせをしたのならその場で帰社を命じても良かったのに、何故しなかったんですか、と同席した上司Zに確認したが、
Zはう~ん、トップのXが何かの狙いで指示したのかと思いました、と。。何かの狙いで私服で行く人いないやろ~。


そんなこんなで、残業のお話の核に。


裁判官が相手方に確認。
「相手方としては、申立人は定時後仕事をしていなかったと主張しているが、その根拠は?仕事をしている姿を見ていないのか?」

相手方
「会社としては、指示した残業以外認めていない。なので申立人が証拠として提出したタイムカードは時間外労働にあたらない。」

裁判官
「実際に残業の時間はタイムカードの時間まで作業はしていましたか?」


「もちろんです。実作業が定時内で終わらないことは毎営業日の業務日報で報告していましたので、証明できると思います。」

裁判官
「相手方は、申立人の業務報告は受けていますか?」

相手方
「見ていません。」

『俺の心の中』
ちょww人に日報書かせて見てないってどうなってんだww


はぁ。。。これは平行線だなぁ。
結局2時間近くこんな感じで話が進むわけもなく、第2回期日はX会長を必ず同席させて審判を進めることを前提に1月某日に決まりました。


今回の第1回期日審判の感想としては…


相手方の人間、要らないこと喋りすぎで長かった!


裁判官に、申立人の採用について経緯を教えてくださいと言われたあと、募集の背景から面接の詳細、こういうことを期待した…など延々と30分。

代理人から審判での発言の仕方を教わっていないらしく、何度も「もうちょっと要旨をわかりやすく…とかもっと手短に…」と怒られてた。


こう言う指導があったこと、相手側の証拠資料にほとんど触れることがなかったこと。
この2点で裁判官・審判員の心証はかなり申立人に優位にありますね、と、こちらの代理人。


帰りに代理人と一足早い勝利を確信しつつ2人で東京地方裁判所の1F喫煙室で談笑したのであった。


次回、労働審判第2回期日
「そして伝説へ」
は1/24公開予定です。