日本の心の原点、宗教の原点は伊勢にある。
それも伊勢の神宮に。
イスラエルのモーセの律法、そしてイエスの平和の福音と神を愛し敬う心の現われのようなものが伊勢にある。
イギリスの歴史家アーノルド・J・トインビー博士は1967年、伊勢の神宮に参詣して「この聖地には、あらゆる宗教の根底に横たわっている統一性がある。」と言った。彼はその地を〝神聖な場所〟とした。
伊勢の神宮にまつわる外国人を含めたまなざし
ジャーナリスト南里空海氏は「伊勢の神宮」(世界文化社発行)の中で〝神域〟〝聖域〟〝聖地〟と呼ぶに最もふさわしいとその印象を語っている。
仏教の僧、西行法師は「なにごとのおはしますかはしらねども かたじけなさに なみだこぼるる」と歌った。
カミそのものは不明ではあるが、涙がこぼれると表現した。
アルベルト・アインシュタイン博士は、日本の地を訪れて日本人に語ったと言われている。
いや、アインシュタインじゃなく、十九世紀ドイツの国法学者で伊藤博文にドイツ式の立憲体制を薦めて明治憲法の起草にも影響を与えたローレンツ・フォン・シュタインのことばと言われているが、伊勢の神宮に不思議な何ものかが臨在すると感じる外国人が多い。
「世界の未来は進むだけ進み、その間、幾度か争いは繰り返されて、最後に戦いに疲れる時が来る。その時、人類は平和を求めて、世界的な盟主を上げなければならない。この盟主は、武力やお金ではなく、あらゆる国の歴史を大きく越えた最も古く、また、尊い家柄の人間でなくてはならない。世界の文化は、アジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。我々に尊い国を作って置いてくれたことを。」
4.9.10